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「45歳のとき、ダイエットに成功したんです。ドラマ『吾輩は主婦である』以降、安心できるお母さんというキャラが多かったのですが、痩せた後は悪女だったり、恋愛ドラマだったり、いただく役の幅が一気に広がったんです」

 

そう語るのは、現在放送中のNHKドラマ10『お母さん、娘をやめていいですか?』(毎週金曜22時〜)で、一人娘(波瑠)を愛しすぎるあまりに暴走していく主婦・早瀬顕子を演じる斉藤由貴(50)。昨年放送のNHK大河ドラマ『真田丸』では、徳川家康の側室・阿茶局を演じるなどベテラン女優として存在感を放つ一方、ライブ活動も精力的に行うなど、“50歳で再ブレーク”といわれている。

 

そんな50歳での再ブレークでオファーが絶えないなか、’17年スタートを切ったのがドラマ10だった。

 

「ドラマって、日常から逸脱したもの、ある種の過剰さが大切だと思うんです。この作品は、顕子がその部分をすべて引き受ける役どころ。脚本を読んですぐにやりたい、と思いました。でも正直、顕子を演じるのってものすごく疲れるんです(笑)。私自身は子どもたちに対しては放任主義ですし、顕子は自分との共通項がほとんどない役柄ですから。今回は名古屋に週4泊まっての撮影もあって家族にも迷惑はかけてしまったけど、この役をいただけてよかったです」

 

演技に懸ける思いを語る言葉には充実感をのぞかせる。そんな彼女に、自身のこれからの展望について聞いてみると−−。

 

「う〜ん。あまりビジョンとかないんです。いまの幸せを大切にしながら、なんとなく、やっていけたらいいな」

 

あくまでも自然体。これからも女優として、そのほほ笑みは輝きを増していくに違いない。

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