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「関根(勤)さんと一緒にコントを始めたばかりのころは、何もわからないけど、自分たちがウケないことはわかった。お客さんも3人くらいしかいなかったから、暗転するとすぐ帰ろうとするから暗くできないし……」

 

そう語るのは、隔週連載『中山秀征の語り合いたい人』第76回のゲスト・タレントの小堺一機さん(61)。中山がデビュー時にとてもお世話になったという小堺さんと2人、「何が出るかな」でおなじみ『ごきげんよう』さながら、トークたっぷりの時間を過ごしました。

 

中山「もともとは勝新太郎さん主宰の『勝アカデミー』に入られてましたよね。役者志望だったんですか?」

 

小堺「大学生のときにね。役者を目指すなんてかっこいいものじゃなくて、ただテレビに出たかったんだよね。勝アカデミーを卒業して、縁あって浅井企画に入れたんだけど、何もしないでいたら怒られて。関根さんも暇にしてるから一緒にコントをやれって言われたの」

 

中山「2人で頑張るんですね」

 

小堺「関根さんも僕もハングリー精神がないの。実家だし、食にも困らない」

 

中山「気負いがないんですね」

 

小堺「ううん、なんにもない。永六輔さんに会ったときも『君たちには何もない』『火花も飛ばない』って言われた」

 

中山「それを言われても……?」

 

小堺「『ほう』という感じだったから、さすがに怒られたよ(笑)。今度は事務所から『合宿しろ』って。外出禁止っていうのは守ってたけど、温泉入って、ビール飲んで、テレビ見て寝て、朝10時に起きてた」

 

中山「ダラダラですね(笑)」

 

小堺「関根さんは『小堺くんが“朝5時から起きて頑張りましょう”っていう人だったらどうしようかと思ってた』って。そんな合宿中にネタなんてできないから、また怒られて、毎週ライブハウスで新ネタをやることになったんだよね。それでも、関根さんとケンタッキーに行って『できないね』って話してそのまま帰ったりしてた」

 

中山「結局できない(笑)」

 

小堺「どうしようもなかったんだよね。そんなある日、関根さんを変な人にしたら面白いと思ったの。僕が面白いと思ったことをやってもらおうと」

 

中山「今の2人のカタチですね」

 

小堺「ラジオのピンチヒッターをしたときも、初めはハガキが全然こなくて。関根さんが『自分たちからクビにしてくれとは言えないから、クビになるようなことをしよう』って(笑)。それで適当なことをしたらハガキが増えたり」

 

中山「ネタ作りのときと一緒ですね」

 

小堺「2人のカタチが定着してきて、ライブでもウケるようになって、道が見えてきた感じかな。ただ、テレビでできないネタばかりだったから『欽どこ』では、困ったことにはなるんだけど」

 

中山「つながっていくんですね」

 

小堺「あそこで嫌がって何もしなかったら『欽どこ』に呼ばれなかったかもしれないし、やってみてもできなかっただろうしね。とにかく、そのころは文化祭に呼んでもらったり、音楽もできたし、十分楽しかった」

 

中山「満足するタイミング、早いですね」

 

小堺「ハングリー精神ないから(笑)」

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