『天才バカボン』『おそ松くん』など人気マンガを世に送り出した故・赤塚不二夫さんを父に持つ、赤塚りえ子さん原作の小説がドラマ化される。
土曜ドラマ『バカボンのパパよりバカなパパ』(NHK・6月30日19時30分~※第2回以降は20時15分~)で、赤塚不二夫役に挑むのは玉山鉄二(38)。「お話をいただいたときは僕じゃないんじゃないかな」と戸惑いを感じたそうだ。
「ただ、いろいろと赤塚先生のことを勉強させていただくなかで、先生がいちばん大事にしていた垣根を取り払ってすべてのものを受け入れること。そこに共感できたので、引き受けさせていただきました」(玉山・以下同)
実生活ではマンガよりも破天荒に生きた赤塚さん。撮影中はこんなことを心がけたそう。
「僕はどちらかというと空気を読んでしまうタイプなので、とにかく自分の中のブレーキをかけないことにしました。感じたままにブレーキを踏まずに口に出して、表現していた感覚です。そのうち、何かを考えずに何かをすることに快感を覚えてしまって(笑)。カメラが回っていないときも、共演者の(長谷川)京子ちゃんや比嘉(愛未)ちゃん、(森川)葵ちゃんに、ずけずけといろんなことを聞いたり。『今は赤塚不二夫だからいっか』みたいに思いながら」
家庭ではダメな父親といわれる時期もあったが、結果としては誰からも愛された赤塚不二夫さん。まさに「これでいいのだ!」を地で行く人生だった。
「土曜の夜に家族で見て大いに笑ってもらいたいです。そして日曜日のプランを立ててもらったり。笑うと気持ちがいいですからね」