「ほったらかしにしていた自宅のプランターに、しそとみょうがが山のように生えてきました。土も替えていないのに。それをそうめんの薬味にして食べるのが、この夏の楽しみで。そういう自給自足のような生活が、やっぱり僕の性に合っていますね」
こう語るのは、浴衣姿がみごとにお似合いの氷川きよし(40)。NHK『第50回思い出のメロディー』の司会という大役を務めあげたり、大ヒット中のシングル『勝負の花道』の新バージョンが発売されたばかりだったりと、忙しい毎日だったが、それでも自分らしく夏を楽しんだよう。
そして季節はもう秋へ。9月6日は、41歳の誕生日だ。40代を迎えてからのこの1年は、体の変化を感じたという。
「やっぱり昔より体力が落ちたなぁと感じます。心境としては、40代に入って、自分の心のままに楽しみながら生きていこうという気持ちが強くなりました。無理をせず、好きなものをやりたい。嫌いなものはやらなくていい。いろいろな方にお話を伺うと、好きなものだけやってきたから長くやってこられた、健康にやれた、とおっしゃる方が多いんですよね」
そう決意を新たにした氷川が、9月末から挑むのが、5度目となる東京・明治座での『氷川きよし特別公演』(9月30日〜10月29日)。今回の芝居は、『母をたずねて珍道中 お役者恋之介旅日記』というオリジナル演目だ。
「人間味あふれる作品です。涙あり笑いありで、楽しんでいただけると思います。いろいろな僕が見られますので、ぜひ見にきてくださいね」