(撮影:松田忠雄) 画像を見る

「影の薄い男を演じるためにビジュアルはこだわりました。前髪を伸ばして目に髪がかかるようにしたり、姿勢は猫背にしたり。でも、内面はほぼ役づくりしていないです。もともと根暗なので」

 

そう話すのは、3月20日から公開の映画『一度死んでみた』で存在感ゼロの“ゴースト”と呼ばれる男を演じた吉沢亮(26)。イケメンオーラを完全封印しての変身ぶりがすごいと話題だ。

 

父親が大嫌いな女子大生・七瀬(広瀬すず・21)は父・計(堤真一・55)の突然の死に戸惑うが、実は、“2日間だけ死んじゃう薬”を飲んだために仮死状態にあると聞かされる。ライバル会社の陰謀で計の命が危ないと知り、父の秘書の松岡(吉沢)と共に父を救うために立ち上がるが……。

 

朝ドラ『なつぞら』での共演も記憶に新しい、広瀬すずがヒロイン役だ。

 

「彼女のコメディーのお芝居は面白いし、素敵だなあと思いました。キレたときの激しい顔とか、あそこまで振り切ってやれる人ってそういない。あらためて、素晴らしい女優さんだなあって思いました」(吉沢・以下同)

 

コメディー全開の今作で唯一胸キュンシーンでは、苦い思い出も。

 

「ケーキを食べていて、すずちゃんのほっぺについたクリームを取るシーンがあるんです。そこだけは少女コミックのイケメンみたいに演じようと思っていたんですけど、靴を脱ぐときに自分の足の臭いが気になっちゃって(笑)。この日は朝から夜中までずっと同じ靴を履いていたので、すずちゃんに臭いと思われたらどうしようというドキドキで変な汗をかいていました(笑)」

 

人気CMを世に送り出してきたヒットメーカーが手がける今作は、豪華キャストの出演もみどころの一つ。

 

「ワンカットで笑いを取りにいくところはCMを作っている方らしいです。“この人がワンカットしか出なくていいの?”というくらい次々と有名人が出てきて。そのなかでも、古田新太さんはたった一言のセリフをボソッと言うだけなのにめちゃくちゃ笑えました」

 

最後に、映画のタイトルにかけて「一度○○してみたいもの」は?

 

「ウユニ塩湖に行ってみたいです。あと、オーロラ大爆発というのも映像で見たことがあるのですが、あれもすごいですよね。一度見てみたい」

 

「女性自身」2020年3月24・31日合併号 掲載

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