加藤登紀子の娘Yaeが明かす鴨川自然王国での暮らし「いつの日か母との終のすみかに」
画像を見る 「私は音楽を、ビジネスとして成立するかどうかで考えていないから、いつまでも自分のペースで続けられるんです」と語る加藤登紀子さん(撮影:保坂洋也)

 

■60周年を超えても引退など考えない

 

「うれしかった! 今日は、本当にうれしかった、ありがとう!」

 

12月9日に横浜市で開催された『ほろ酔いコンサート』の最後、感激したおときさんは、両手をあげて、客席に向かって破顔する。来場者に振る舞い酒が用意され、ステージ上にも日本酒の一升瓶と大きな盃が用意されている恒例のコンサートは、50年以上続いている。

 

終盤、バラのような真紅のドレス姿のおときさんが代表曲『百万本のバラ』を歌い上げると、会場は大盛り上がり。怒濤のようにフィナーレを迎えると、おときさんもほっとしたのだろうか、会場からどよめきが起こるくらい、何杯もの盃をあけていく。

 

80代とは思えないほど、パワフルなステージ。おときさんは歌手活動60周年イヤーを迎えた。5月には新しくレコーディングしたアルバム『for peace』を出し、Yaeの作詞作曲した『80億の祈り』もカバーした。10月にはアルバム『明日への讃歌』もリリース。引退の気配は全くない。Yaeは言う。

 

「仕事をしないと死んじゃう人っていると思うんですが、まさに母がそう」

 

おときさんも、歌手としてのゴールは自分でもわからないという。

 

「未来のことは考えない。そのときがくれば、そのときに考えればいい」

 

そう飄々と語る。これまでどおり、家族の絆の結晶である鴨川自然王国で英気を養い、歌で営む生活を続ける。

 

「だって、楽しくなきゃ人生じゃないでしょ」

 

(取材・文:小野建史)

 

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