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「難民ドレス」はクリーム、ネイビー、ブラックの3色展開

(UZI NYCのウェブサイトより)

 

ニューヨーク・ブルックリンに店舗を構えるアパレルブランド「UZI NYC」が発売したワンピースに非難が集まっている。

 

件の製品は洗いをかけたコットン製のシフトドレスで、値段は119ドル(約13,000円)。ゆったりとして着心地も良さそうだが、問題となっているのは見た目ではない。「難民ドレス(Refugee Dress)」というネーミングなのだ。

 

難民ドレスは発売直後からTwitterでは大炎上。「なぜこれが難民なのか。意味がわからない」「信じられない。難民はノマドでもないし、販売戦略用語でもない」「UZI NYCは即刻謝罪の上、ドレスを改名してUNHCR(国際連合難民高等弁務官事務所)に寄付しろ」といった苦言がUZI NYCのアカウントに殺到した。

 

UZI NYCの共同設立者マリ・グスタフソンは、Micの取材に応じ、このドレスは元々、難民危機にもっと目を向けてもらうために作ったものだと説明。「難民問題を絶えず人々の話題に上らせることこそ重要だと考えました。米国経済は回復し、我が社も忍耐の時を経て持ち直しました。今は、人々に仕事を提供したり、希望や安定を感じてもらえるようになったと思います。不快な思いをさせたのでしたらお詫びします」。

 

その狙いは大きくはずれ、難民差別を助長していると糾弾される結果となった。UZI NYCは「難民ドレス」を「オックスフォード・ドレス」と改め、引き続き販売している。

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