米国のブルーベル・アイスクリームがまたしても悪質なジョークビデオの被害に遭ってしまった。
7月、若い女性がテキサス州のウォルマートで、並べてあったアイスクリームの蓋を取り、ベロリと舐めてから冷凍ケースに戻す様子を収めた動画がTwitterで拡散され、炎上したことは記憶に新しい。警察が間もなくこの女性と動画の撮影者の身元を特定。女性には禁固20年の刑が言い渡される可能性もあるということをお伝えしていた。
悪ふざけのつもりが、実は重大な犯罪行為であったというこの事件。一部の目立ちたがり屋の良い反面教師になったかと思いきや、ダッパー・ドンというニックネームの男性に関してはこの教訓は生かされなかったようだ。
彼が今月19日にFacebookに投稿した動画には、テキサス州ポートアーサーのウォルマートで、前述の女性が舐めたものと同じブルーベル・アイスクリームの半ガロンカップを取りだし、蓋を剥がして表面を舐めたり指を突っ込んだりしてから冷凍ケースに戻す様が収められていた。「行こうぜ、ほら、早く!」と撮影者の笑い声が入っている点まで女性のものと一緒だ。動画は全体に公開される設定であったため、すぐにバイラル化。「底辺すぎる」「下らない上に二番煎じとかダサすぎる」など、ネガティヴなコメントが殺到し、米国内のメディアも次々と彼の愚行を報じた。
地元警察が即座に動いた結果、舐めたアイスクリームはドンにより購入されていたことが確認された。ドンは今回の動画が8月19日の「ソフトアイスクリームの日」を祝った単なるジョークであり、店頭に舐めたアイスクリームを放置したわけではないとして、無罪を主張している。
しかし、再びの被害に遭ったブルーベルとウォルマートがこのような言い分で納得するはずはない。ブルーベルの広報担当者は当該店舗の自社製品を全て回収したことを発表。ウォルマートも「食品をいじくり回すことは“ジョーク”では済まされない」と怒り心頭だ。今後、法的措置をとる意向だという。