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マスク、消毒液、トイレットペーパーに続き今度は炭酸飲料――。今、米国内でドクターペッパーが極端な品薄に陥っているという。

 

Twitterでは「ドクターペッパーがどこにもない!」「近所の店に全部聞いて回ったけど買えなかった。うちの郵便番号は93940よ。近くで見つけたら教えて!」「お願いだからバニラクリームのドクターペッパーをもっと出荷してくれ。僕もパートナーも大好きなんだ。頼むよ」と悲痛な声が上がっている。

 

ドクターペッパーのTwitter公式アカウントは「お気に入りのドクターペッパー製品を見つけにくくなっていませんか? 皆さんの元に届けられるよう、私たちは最大限の努力をしています」と発言。一体何が起こっているのだろうか。

 

CNN BUSINESSによると、ドクターペッパーが売り上げを急激に伸ばし始めたのは今年4月。新型コロナウイルスのパンデミックが起こった時期と重なる。店で飲んでいた人々が自宅で飲むようになったことに加え、アルミ缶のような持ち帰るのに便利な飲み物を皆がこぞってパントリーに積み上げ始めたことが原因と見られている。伸びる需要が在庫を圧迫し続け、ついに供給が追いつかなくなってしまったのだ。

 

外出禁止の影響でドクターペッパーを始めとする炭酸飲料はもちろん、缶ビールの消費量も激増。米国は今深刻なアルミ缶の供給不足状態にある。炭酸飲料といえばコーラも例外ではないはずだが、米コカ・コーラ社はCNNの取材に対しコメントを拒否。

 

ドクターペッパーのツイートに、トイレットペーパーメーカーのCharminは「クラブへようこそ。あなたの辛さ、わかりますよ」とウインクの絵文字付きで“品切れクラブ”への入会を歓迎。これにドクターペッパーは「TP(トイレットペーパー)とDP(ドクターペッパー)。仲間だね」と返し、妙な連帯感が生まれているようだ。

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