紀子さま “異例人事”で狙う情報発信の主導権…囁かれる「愛子さま旋風」への警戒心
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■悠仁さまのご成年と大学受験を目前に…

 

秋篠宮さまと紀子さまが“掟破り人事”を断行されたのは、秋篠宮家の情報発信の強化という点ばかりが理由ではない。

 

「昨年、秋篠宮邸の改修費問題に関する説明時期などを巡って、西村泰彦宮内庁長官と当時の皇嗣職大夫だった加地隆治さんの意見が衝突する騒動もありました。さらに秋篠宮さまもお誕生日に際しての記者会見で、『私自身がかなりぐずぐずしていた』と述べられるなど、秋篠宮家による報道対応に問題があったことは事実です。

 

何よりも今年は、悠仁さまがご成年を迎え、大学受験を控えられる重要な一年。皇嗣職と報道室が連携し、批判的な報道が過熱することのないよう、紀子さまも心を砕いておられます。

 

ただ、昨今“旋風”ともいえるほど愛子さまのご声望や人気が高まっています。“悠仁さまよりも愛子さまが天皇にふさわしい”という声すら上がっている現状があり、紀子さまも脅威に感じられているご様子だと聞きます。Kさんが皇嗣職に加わったことで、紀子さまも“これで将来の天皇家にふさわしいイメージを知らしめることができる”と考えられているのではないでしょうか。

 

しかし秋篠宮ご夫妻は、一宮家時代から報道姿勢について、独自の方針をお持ちでした。Kさんが報道室スタイルの対応を進める過程で、秋篠宮ご夫妻との間に軋轢が生まれる可能性もないとはいえません」(前出・皇室担当記者)

 

だが静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、“発信のあり方以前の問題”とし、こう続ける。

 

「そもそも秋篠宮ご夫妻が、皇嗣家として将来の皇室をどのように築こうとされているのかといった展望が不明瞭なまま、目先の問題解決に追われていては、国民の敬愛を得ることは難しいでしょう。

 

皇嗣家としての理念や哲学、なさりようが見えない発信であれば、情報量が増えたとしても意味はありません。まして、国民から天皇ご一家と競うようなお姿に見えてしまっては、かえって逆効果だと思います」

 

異例の引き抜きで“凄腕スポークスマン”を皇嗣職に加えられた紀子さま。この人事が、吹き続ける逆風を止める一手となるのか――。

 

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