■母校ご訪問から伝わる愛子さまの“目的意識”
「アイメイト後援会」の鈴木節子さんはこう語る。
「愛子さまがアイメイトの体験ブースにいらしたのは、コロナ禍前の’19年以来、5年ぶりです。これまでは天皇皇后両陛下とごいっしょでしたが、今回はお友達とお見えになりました。
チャリティグッズコーナーで担当者が新しいグッズについて説明させていただいたのですが、愛子さまがバッグから取り出されたのが、アイメイトのロゴとイラストが入っているステンレス製のボトルだったのです。
長年愛用してくださっていることを知って驚くとともに、愛子さまがおばさまの黒田清子さんのティアラをお借りになっているというお話を思い出しました。本当に物を大切にお使いになっていることを知り、感動いたしました。
あまりお時間の余裕もなかったのでしょうか。お友達が“次の場所に回ろう”というように合図していたのですが、愛子さまはアイメイトの使用者ともお話しになりたかったようです。使用者たちが持っていた2つの募金箱にそれぞれ寄付された後、彼らと談笑されていました」
この後、ご友人2人と、移動水族館車両をご覧になったが、“休日活動”について前出の皇室担当記者は次のように語る。
「移動水族館車両は、福島県いわき市の水族館『アクアマリンふくしま』から派遣されたものです。
’11年の東日本大震災後、『アクアマリンふくしま』は、被災地の子供を元気づけるため、移動水族館で小学校や避難所を巡回していたのです。移動水族館車両はいわば“東北復興”のシンボルの一つでもあります。
これまで『オール学習院の集い』は、愛子さまがソフトクリームを召し上がったり、ご友人とガールズトークに花を咲かされたり、貴重なお楽しみの機会でもありました。しかし、特に今回のご訪問からは、盲導犬の育成・普及や被災地復興を支援したいという強い目的意識が伝わってきました。初めての単独ご公務が迫ってきていることとも関係していると思います」
4月23日には春の園遊会に初めてご出席の愛子さま。平日は連日、日赤に出社されながら、招待者たちの業績などの把握、ご挨拶の練習、お召し物の調整といったご準備に励まれていたという。
「日赤で愛子さまは、個人やグループで活動するボランティアに向けた情報誌の編集や、ボランティアの研修会の運営などの業務を担当されています。愛子さまは、日赤ご就職に際して、こんなコメントを発表されています。
《皇室の役目の基本は「国民と苦楽を共にしながら務めを果たす」ことであり、それはすなわち「困難な道を歩まれている方々に心を寄せる」ことでもあると認識するに至りました》
いま侍従職を中心に、愛子さまにとって初めての単独ご公務が慎重に検討されているのです。ご公務は基本的には、オファーを受ける形になりますので、愛子さまのご希望どおりのものにはならない可能性もありますが、両陛下も最初のご公務は愛子さまのご意思に沿う行事が望ましいと考えられているようにお見受けします。すなわち、“弱い立場にいる人々に寄り添う”、もしくは“動物たちの命を救う”といった趣旨のご公務になるでしょう」(前出・皇室担当記者)