いくつになっても描き方の正解に迷ってしまう“眉”。基本の眉メイクのお悩み解決法を、瀬戸内寂聴さんも担当しているメイクアップアーティストのレイナさんが教えてくれました。
【教えてくれたのは、レイナさん】
1978年生『BeauTV VOCE』やビューティ雑誌などメディアでも活躍。年齢や顔立ちにかかわらず、その人本来の美しさを引き出すメイクを得意とし、文化人からの指名も多数。延べ1万人以上の肌に触れた経験から化粧品も開発。撮影と並行して完全予約制のメイクレッスンのサロンCrystalline(クリスタリン)のほか、プロ向けの教室や研究室も主宰。後進の育成にも力を入れる。
【Q1】メイクのどのタイミングで眉を描けばいいの?
【A1】ベースメイク後がおすすめです。
特に自眉がもともと薄かったり、眉がない方は、ベースメイクのあとに眉を描くのがおすすめです。というのも、眉をきちんと描くことでまぶたのスペースがクリアになるため、アイメイクをするときにも、どこに色をのせればいいのかが明確になります。
【Q2】眉が薄すぎて、どんなに頑張っても地肌に色が乗りません…。
【A2】ぜひ取り入れてみてほしいのが、地肌にも色がのる眉マスカラ。
フェイスパウダーで油分をオフしたあと、眉全体をまずはマスカラで色づけ、乾いたら上からリキッドで毛を描くように描き足せば繊細な眉メイクが完成します。
【Q3】自眉が太くて濃いので目が小さく見えてしまいます…。
【A3】黒目の半分幅を目安に、下側をカット。
鏡をしっかり見て、黒目の半分の幅を指標にして眉の下側の毛をカットしてみましょう。スクリューブラシでとかしながら、毛先部分から少しずつカットし、またブラシでとかす、を繰り返しながら微調整してみてください。毛流れを整えてからハサミを入れると、切りすぎを防ぐことができるはず。カットは、眉の下側が基本ですが、まぶたの広さが気になる場合には、上側も2~3本だけ根元からカットしてみると、見た目がガラッと変わるのでおすすめです。多少切りすぎてしまっても抜かない限りは大丈夫! あまり心配しすぎずまずはトライしてみてください。
【Q4】自眉がまだらで、仕上がりもまだらになってしまいます……。
【A4】フェイスパウダー×トントン塗りで!
仕上がりがまだらになるのは、ペンシルやパウダーが均一にのっていないため。眉メイク前に、肌がサラサラになるまでスポンジでフェイスパウダーをつけましょう。また、描くときも、毛のないところはブラシでトントンと色を置くようにするとキレイに色づきますよ。
【Q5】ぺったりと平面的な眉になっちゃいます…。
【A5】目尻に向かって、濃いグラデーションに。
平面的な眉に見えてしまうのは、一色で眉を仕上げているせい。ぜひ、3色入りのパウダーを使ってみてください。パウダーの淡い色を眉頭、次が眉の中央、濃い色を眉尻に使うイメージでメイクすると自然なグラデーションに仕上がります。上級者はさらに、眉の上側は淡く、下側は濃いめを意識すると立体的に仕上がります。
【Q6】左右の眉の高さが違うので、どうすればいいかわかりません。
【A6】高いほうは下側を、低いほうは上側を足しましょう。
両方の間をとった中間地点。高い方は自眉の下側に足し、低い方は上側に足すことを意識して、毛のない部分だけ描き足していきましょう。左右違うところに、それも毛のないところに描いていくのは勇気がいりますが、完成してみるととても自然になるので練習しながら慣れていきましょう。
【Q7】気づいたらいつも眉尻だけなくなっています……。
【A7】そんなときは、朝の眉メイクの最後にトップコートをひとはけしてみましょう。
色や線を油膜でコーティングしてくれるので、時間がたっても消えない眉に。汗や皮脂量が増えるとどうしてもメイクは崩れがち。そんな季節にも重宝するはずです。
【Q8】眉頭を自然に描くにはどうしたらいいですか?
【A8】リキッドアイブロウで、下から上に。
眉頭の毛は、鼻筋につながるように数本描き足す程度でOKな場合がほとんどです。パウダーやペンシルだけでは繊細な毛の再現が難しいので、リキッドアイブロウを使いましょう。眉頭の毛は下から上に生えているので、筆先を立てて下から上へ向かって1本ずつ描いてみましょう。最後に、眉頭から鼻筋へ向かって大きめのブラシで色をなじませると、自然な影ができ立体感ある目もとに仕上がります。
【Q9】眉マスカラがうまく塗れません。
【A9】余分な液をオフして、眉中から優しく塗り始めましょう。
眉マスカラを上手に使いこなすコツはマスカラ液をつけすぎないこと。まずは左上の写真のようにボトルの口でブラシをしごいて、余分な液をオフしましょう。また、マスカラを最初にのせた部分には液が多く付着するため眉中→眉尻→眉頭の順に塗りましょう。ブラシの側面を使い、優しく毛の表面をなぞるようにつけてみてください。最後にスクリューブラシでなじませるのも忘れずに。力を入れて押し付けないこと。も大事です。
【Q10】スポーツをしても落ちない眉メイクはできますか?
【A10】アートメイクのようにうっすらと色づく、アイブロウティントはいかがでしょう?
数分置いてはがせば、肌に眉の形が着色し、数日間キープすることができます。旅行の前や、眉が薄い方は日常的に取り入れてみるのもおすすめです。
【INFORMATION】
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※本記事は『眉の本』掲載情報を抜粋しています。