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7月に東京・お台場で、世界初の雑草イベント「雑草ナイト in お台場」が開かれた。中心になったのは、社団法人雑草ソムリエ協会会長の市村よしなりさん(41)。

 

「雑草はおいしくて、健康的。そしてお金がかからない。まさに夢のような食材が、いくらでも生えているのです。食糧問題さえ解決するかもしれない雑草料理を、ぜひ広めたいと考えています」

 

市村さんは10歳のとき、父親が事業に失敗し、8億円の借金を抱えて倒産。一家は山奥に夜逃げすることになった。そのときの生活は「雑草と雨水で空腹をしのいだ」ものだったという。そんなサバイバル生活で雑草の知識やおいしさを学び、より多くの人にそのことを知ってもらおうと、雑草の可能性を広める活動を始めた。

 

「私の考えからすると、人間が管理や栽培のしやすい雑草を『野菜』と呼んでいるだけなのです。だとするなら、食べられる雑草がほかにもあるということを、多くの人が知ることで、日本の食料自給率は大きく伸びるかもしれませんよ」

 

そう語る市村さんのお肌は、白くてツヤツヤ。もしかして。雑草には美容効果も?

 

「雑草は無農薬ですから、健康食そのもの。その意味では、美容効果もあるかもしれませんね。それに雑草には、アスファルトの裂け目からでも生えてくるほどの、力強い生命力があります。それを食べることは、生命力を取り入れることだと思います」

 

最近、道の草=雑草を食べることはブームになっている。その“道草食い”の達人で、野草食の本も出している、俳優の岡本信人さん(67)と東京都町田市を歩くと……。

 

「これはコヒルガオ。花やツルをてんぷらにして食べます。生でもおいしい。あ、ツユクサですね、ベーコンといっしょに炒めてもいい。花といえばヒメジョオンの花の天ぷらや、シロツメクサの花をゆでた酢の物も、最高ですね」

 

花の季節のツユクサを乾燥させたものは、下痢止めや解熱の薬として、長く民間で用いられてきた。

 

「お、あそこにはオオバコがいっぱい。これはうまそうですよ。ご飯といっしょに炊いた『オオバコご飯』として食べるのもおすすめ。それから、そこにはタンポポが。葉をオリーブオイルであえて食べれば、ルッコラみたいな、少し苦味のある味になります」

 

少し歩いてみただけで、食べられる雑草がいっぱい生えているのだ。岡本さんのアドバイスは。

 

「初心者は、必ず植物図鑑で調べてから。ただし、図鑑に載っているのは、花が咲いている状態のものが中心です。食べられる草の旬は開花の直前、若芽の時期が多いので、その状態の違いを知っておく必要があると思います。また、食べられる草によく似た毒草も多いので、知らない雑草は絶対に食べないこと」

 

きちんと知識を身につければ、食卓のメニューが1〜2品、タダで増えそうだ!

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