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1月11日、ラ・ロシェル南青山店で「ラ・ロシェル南青山店×Heratful Kitchen 新米&熊本県通潤橋復興支援スペシャルランチ第2回~moms love JAPAN!後援~」が開催された。

 

ラ・ロシェルといえば、「料理の鉄人」(フジテレビ系)で活躍した坂井宏行氏(75)がオーナーシェフを務めるフレンチレストラン。本イベントは、坂井シェフも認める「ハートフルシェア田」の玄米を用いたフルコースが頂ける熊本地震復興支援チャリティイベント。玄米をすべての料理に用いたフルコースは、フレンチ史上初の試みだという。

 

「ハートフルシェア田」とは、イベント発起人でもある食育・料理研究家・中原麻衣子氏の提唱するプロジェクト。九州山脈の麓にある、熊本県山都町にある棚田。その棚田を目的に賛同する全国のオーナーがシェアし、農家へ完全農業委託する。

 

オーナーは米を通年で買い取るが、ただ買い取るわけではないのがこのプロジェクトの面白いところ。オーナーは完全無農薬米を受け取るとともに、お米が出来ていく過程やストーリーを知っていく。この米に込められた想いや愛を知っていくことで最高の食育となり、オーナーは収穫が益々楽しみに。米粒1粒も無駄にしてはいけないと感謝の気持ちが生まれるうえ、田んぼを「シェア」することで生産者の生活も棚田も守られるという考えだ。

 

この考えに坂井シェフが賛同し、今回のイベント開催が実現。坂井シェフは「本当に美味しいから、ぜひ堪能してください」と呼びかけた。

 

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第1回も熊本日日新聞に取り上げられるなど大反響だったが、今回も当初予定を20人オーバーして80人強が参加。フルコースの前には、くまモンがサプライズで登場。続いて生産者を中心にトークが繰り広げられ、企画意図や苦労話に来場者は耳を傾けていた。

 

“玄米のフルコース”には文字通り、玄米が随所に散りばめられていた。中でも、土鍋で炊き上げた玄米は感動の一言!シンプルだが奥行きのある甘みには、圧倒されてしまった。

 

ちなみに今回使ったシェア田の玄米は、すべて「農薬不使用・化学肥料不使用」だという。中原氏がそこにこだわる理由は、東日本大震災にあった。

 

「震災を経験し、食べるものに不安になりました。母親になり、『人間は食べるもので作られている』と改めて実感したんです」

 

だからこそ食べる人を安心させる無農薬米を。そしてそれは人間だけではなく、環境をも未来に繋ぐことができるのでこだわったと中原氏は言う。そしてシェア田に携わって1年が過ぎたころ、奇しくも熊本地震が起きた。傷跡は痛々しく、シェア田の復活にも時間がかかった。

 

「それでも守りたい。熊本はいま、ゲンキを取り戻しています」

 

最後に熊本から上京した山都町町長が「町と皆さんの絆や繋がりが、深まればうれしい」と挨拶。くまモンも再登場し、来場者をおもてなししていた。

 

地方に元気を、食べる人に安心を。一風変わった“玄米のフレンチ”には、意外に深いワケが込められていた。