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「豪華な返礼品がもらえる人気のふるさと納税ですが、ここ数年は、各自治体がおせちに力を入れています。とくに’19年用のおせちは、地域の特産品を使った豊富なラインナップが魅力です」

 

こう語るのは、年間3,000万円以上も寄付している“ふるさと納税の達人”金森重樹さん。ふるさと納税サイト「さとふる」によると、おせちを返礼品として申し込む人は、昨年から3倍と急増。来年用のおせちは、さらに増える見込みだという。

 

出身地や応援したい自治体に寄付することで、2,000円を差し引いた額の住民税や所得税が控除されるふるさと納税。寄付額に応じた豪華な返礼品が魅力だ。

 

総務省は、返礼品の還元率を3割以下としたり、換金性の高い高額な返礼品を避けさせたりするなどルールを定め、締め付けを強化。ふるさと納税ブームに冷水を浴びせたといわれていたが……。

 

「おせちは、ビールや商品券などと異なり還元率がわかりにくく、換金もできない返礼品。しかも地域の自慢の名品が詰まったおせちは、自治体の魅力をPRできる絶好の機会なのです。また、ふるさと納税は寄付金額の上限が所得に応じて変わるため、この時期は“駆け込み”で申し込む人が急増。そこでタイムリーで魅力的な返礼品として、おせち料理が注目されるのです」(金森さん・以下同)

 

さらに高級グルメブームも、おせち人気を後押ししているという。

 

「神奈川県秦野市の輪島塗のお重がついた超高級おせち『陣屋特製おせち 豪華・輪島塗三段重付《次世代に継ぐ家族の物語を》』(寄付金110万円以上=以下()内の金額は寄付金)を筆頭に、岩手県陸前高田市では、日本料理人の大田忠道氏が地元の食材を使ったおせち『豪華おせち四段重』(30万円以上)、本フグの刺身がついた福岡県行橋市『贅沢~おせち料理「慶春」』(11万円以上)など数量限定おせちも人気に。『年に一度の贅沢』を満喫したい人にむけた“激レアおせち”がブームをけん引しています」

 

ゴージャスな洋風おせちも好調。山梨県富士吉田市ではイタリアンの名店が提供する「銀座リストランテポルトファーロ 洋風オードブル二段重」(7万円以上)、埼玉県飯能市「カールヴァーンアラビアン御節」(8万円以上)は、地中海・アラビア諸国の伝統料理を詰めたおせちで注目をされている。定番のおせちも負けていない。

 

「全73品と特大でお得感満載の岡山県総社市『大惣のおせち(雪舟)』(5万円以上)や、東北の郷土料理を盛り込んだ1~2人前おせち、宮城県名取市『伯養軒 仙台 おせち ミニ三段重』(4万円以上)、小ぶりながらも銀座割烹『里仙』が手がける全37品の茨城県境町『和洋中三段おせち「吉祥」』(2万円以上)など、単身や核家族用で華やかなおせちが選べるというのも、今のニーズにぴったりですね」

 

ふるさと納税は、前出の「さとふる」や「ふるさとチョイス」などサイトを利用するのが便利。ネットが苦手……という人も、ほとんどの自治体では、FAXや電話、郵便による申し込みが可能。紹介したおせち料理のなかから、気に入った商品が見つかったら、それぞれの自治体に電話をかけて、寄付の手順を聞いてみよう。

 

「おせちは食べたいけど、作るのは面倒くさいという人は増えていくことでしょうね。各自治体が得意とする食材を生かしたふるさと納税のおせちは、それぞれの郷土の味が堪能できるのが魅力です。さらに自分の税控除だけでなく、災害に見舞われた市町村の復興を支援するために寄付先を選べば社会貢献もできるのです」

 

今度のお正月は“一石三鳥”のふるさと納税のおせちでいかが?