大腸がんをほぼ100%発見できる最新検査法って?
日本人女性の3人に1人が発症し、4人に1人が亡くなっているがん。
なかでも、女性のがんの死者数トップで年間2万人もの女性の命が奪われているのが大腸がんだ。
進行性大腸がんの検査として、広く行われているのが検便。だが、国立がん研究センター中央病院大腸外科病棟医長の藤田伸医師はこう語る。
「検便は安価で手軽な検査法ですが、発見できる大腸がんは50%ほど。つまり約半分は見落とされてしまうのです」
そんななか、大腸がんがあった場合、ほぼ100%の確率で見つけることができる最新の検査法があるという。それはバーチャル内視鏡による検査だ。
藤田医師は続ける。「バーチャル内視鏡検査は、CTスキャンで大腸を撮影し、その映像を三次元画像にコンピューター処理し、がんやポリープの有無を観察していく最新の検査方法です。小さい病変などは発見が難しいのですが、患者さんの負担やリスクを抑え、検査時間も10分と短くスムーズなのが特徴です」検査費は通常より高めだが、国立がん研究センターでは約3万円の費用で受けることができる。
最新常識をしっかり頭に叩き込んで、身近にある危機に備えたい――。