「更年期を迎えると、ホルモンのバランスが崩れて情緒不安定になりイライラすることが多くなるといわれています。イライラが激しい怒りになり、概して、身近な家族に向けられることが多い」と語るのは、『精神科医が教える「怒り」を消す技術』の著者で、精神科医の備瀬哲弘先生。

 

「更年期の怒りを回避するためには、まず『結果として、何を得たいのか』を自問自答してみてください。『心穏やかになりたい』『夫と仲良くしたい』『幸せを感じたい』など、内なる心の願いに気づくことが大切です」(備瀬先生・以下同)

 

また家族の協力を仰ぐことも解決の早道。もし「イライラが増えた」と思ったら、早めに家族に伝えておきたい。

 

「たとえば『今は体調が変化しているときで、もし感情を抑えられなくなったら、席をはずすけど心配しないでね』と、夫や子どもたちに説明しておいてみてはどうでしょうか(落ち着いた状態のときに)」

 

加えて、上手に怒りを回避できたときは、自分にご褒美をあげるのも効果的だ。

 

「この成功体験の積み重ねが、確実な心の制御につながっていきます。怒りについて考えることは、自分自身と向き合うことなんです」

 

さらに備瀬先生は、「笑顔のあいさつ」を毎日サボらないでほしいとも訴える。

 

「できれば日ごろの感謝の気持ちも、照れずに伝えてほしいですね。家族は怒りの端緒になると同時に、生きる喜びの源でもあります。それを忘れないでください!」