「日本では江戸時代の儒学者、貝原益軒が養生訓として食べ合わせに触れています。ウナギと梅干しなどは、この養生訓をもとに、当時の健康を体と心の両面から考察していたものだと考えられます。けれども、現代の医学や科学的根拠には乏しいものがあり、誤った常識として信じられているものが少なくないのです。今では、食品に含まれる栄養についてさまざまなことがわかってきています」

 

そう話すのは、順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授でアンチエイジング、長寿における権威の白澤卓二先生。この時期は、つい気も緩んで暴飲暴食をしがち。だが、それよりもさらに怖いのが思いもよらぬ“食べ合わせ”だという。そこで今回、医学面、科学面、栄養学的な見地から、パーティなどで注意したい食べ合わせを白澤先生が教えてくれた。

 

【ビール+フライドポテト=脂肪肝、肝硬変に】

アルコールを飲むと肝臓での分解過程で脂肪の合成を進める酵素が発生。フライドポテトなどの高脂肪食品を一緒にとると脂肪吸収が加速、中性脂肪が増えて肥満、脂肪肝、肝硬変を招くおそれが。

 

【トマト+きゅうり=ビタミンCを破壊】

きゅうりに含まれるアスコルビナーゼという酵素がトマトのビタミンCを破壊。ほかにカリフラワーや春菊、かぼちゃやキャベツにも含まれる。なおアスコルビナーゼは熱したり、酢を加えることでその働きを防ぐことができるので、マヨネーズなどを使用して。

 

【ソーセージ+バター=発がん物質を合成、がんを誘発】

バターに含まれる酸化防止剤ジブチルヒドロキシトルエンと、ソーセージなどに使われる食肉加工用発色剤の亜硝酸ナトリウムは体内で結合すると発がん物質が合成される。食品添加物除去生活は難しいが、危ないものがあることも知っておきたい。

 

【焼酎・炭酸+グレープフルーツ=急性アルコール中毒に】

グレープフルーツには肝臓の解毒作用を低下させる働きがあり、焼酎等と一緒にとるとアルコールの血中濃度が急激に上昇。炭酸がさらに助長。最悪、急性アルコール中毒のおそれが。グレープフルーツ自体はビタミンが豊富。

 

【枝豆+チーズ=アルツハイマー病に】

おつまみの定番だけど、枝豆に含まれるフィチン酸がチーズに含まれるカルシウムの吸収を妨げてしまう。カルシウムは脳の働きにも密接に関係しているので、不足すると物忘れやアルツハイマー病や認知症などの脳障害の発症も。

 

あなたが習慣にしている食べ方、本当に大丈夫?