「秋口は、“冷えのぼせ”による自律神経の乱れから、めまい、頭痛、胃や腸の不調といった、さまざまな症状がドッと出る時期なんです。残暑後、10月~11月ごろが危険ですから、その対策をまだ暑い時期からしっかりやっておく必要があります」

 

このように警鐘を鳴らすのは、“冷えのぼせ”に詳しい、『目黒西口クリニック』の南雲久美子院長。“冷えのぼせ”とは、冷えが悪化した状態のこと。一般的に多くの女性が悩む冷えは、心臓から遠い手足の末端が冷えるもの。ところが、冷えのぼせの場合、冷えがだんだんと体の中心部へと移り、手足の末端が逆に火照ってくるという。この状態が悪化すると、自律神経のバランスが狂い、さまざまな体の不調を複合的に起こすというのだから、看過できない。

 

「一年でどの時期がいちばん体を冷やしているかといえば、まさに今の時期。エアコン、服装、食べ物、冷たい飲み物、と体を冷やす要因ばかりです。特に、冷房がガンガンに効いた部屋に長時間いる人が、足首やお腹回り、首の後ろを冷やし過ぎると、冷えのぼせになる危険性が高いです」(南雲院長・以下同)

手足は冷えているのに、顔が火照って、頭が熱い。大汗をかく。そしてめまいや原因不明の頭痛がある方は、冷えのぼせの可能性が……。

 

南雲院長が語る冷えのぼせにならないための注意点は以下の通りだ。

1〈体の外から冷やさない〉

「これはエアコンですね。設定は27度ぐらいで、扇風機を回すなどして部屋の冷やしすぎに注意です」

2〈体の中から冷やさない〉

「冷たい食べ物や飲み物はもちろん、じつはコーヒーや緑茶はホットでも体を冷やしてしまいます。エアコンが効いた部屋では摂りすぎに注意。体の芯を冷やさないためには、紅茶、プーアル茶、ココアなど発酵した飲み物が好ましいでしょう」

3〈冷えたら温める〉

「これはお風呂。38~40度で、のぼせない程度の半身浴がいいでしょう。汗をかき過ぎると、汗が蒸発して気化熱となって逆に冷えてしまいます」

4〈冷えない体力作り〉

「大汗をかかないくらいの、適度な運動です。とくに下半身強化の運動が効果的です。大きな筋肉を動かすような、ウォーキングやスクワット、また階段の上り下りなどをお勧めします」

女性にとってはまさに大敵、万病のもとだが、いまの時期にきちんとした自己管理さえできていれば、過度に恐れることはないという。厳しい残暑が続くけれど、長期的な健康のため、きちんとした自己管理に努めよう!