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「もともと生理痛や生理不順は画像診断では異常がわかりません。ただ手でおなかを触ってみると体表面が冷たいんです。これは子宮がこっている(血の巡りがわるくなっている)状態。いろいろ試したのですが、マイナスイオン効果が高いアロマミストを周囲に漂わせるのがこりをほぐすのに効果的。そこで最初はおなかの上に直接アロマミストを噴射していました。しかし実際に施術しているうち、患者の体から子宮を取り出すことをイメージし、その手のひらにアロマミストを噴射するほうがより効果的なことがわかってきました」

 

そう話すのは、「鍼灸 柏整骨院&アロマ美療室」院長の鍼灸師・橋口修さん(55)。橋口さんは30年以上前から臨床検査技師として病院に勤務。さまざまな患者の画像診断をしているうちに病気と体表面温度の関連に気づき、その知識を生かすべく鍼灸師に転向。病院の検査では異常なしとされる体の不調に対処してきた。そんな橋口さんオリジナルの施術が「子宮取り出し」療法だ。

 

実際、施術を受けた人に聞取り調査したところ、生理痛や生理不順が改善した、不妊で悩んでいた女性が妊娠できたなど、確かな効果が確認されているという。実際の「子宮取り出し」療法とはどんなものか?本誌O記者が橋口さんの治療院で体験してみた。

 

「生理痛が軽くなったなどの効果は生理がこないと実感できないでしょう。そこで私は内ももにある子宮の経絡でわかってもらうことにします」

 

あおむけに寝たO記者の太ももの子宮の経絡を橋口さんが押すと悲鳴が出るほど痛い。それは子宮がこっている証拠だそう。おもむろに橋口さんはO記者のおなかから子宮を手のひらにのせるしぐさをし、「はい、子宮取り出しました」と声をかける。その手のひらに女性スタッフがアロマミストを噴射。その後、「終わりました。子宮を戻します」と子宮を体内に戻すしぐさで療法は終了。

 

それから再び子宮の経絡を押すと、信じられないことに全く痛くない。この間わずか数分。O記者もキツネにつままれたまま。ただ太ももの子宮経絡の痛みの有無は動かない事実だった。

 

橋口さんの治療院は初診の場合、鍼の治療費は6千円。鍼灸の治療を受けた人のなかで、希望者には「子宮取り出し」療法を無料で施術している。性的施術と誤解されることを防ぐため、施術はアロマ専門家の女性スタッフが立ち会うことを厳守している。

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