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医学は日進月歩。それだけに、昨日まで信じられていた「正しいこと」が180度変わってしまうことも!体にいいことを日常に取り入れていくためにも、とりあえず現状を把握しておくことが大切なよう。そこで、医療の常識としてどれがいま正しいのか?3人の先生にジャッジしてもらった。

 

解説してくれたのは、東京家政大学家政学部教授で整形外科の中村信也先生。神経内科医で東京あきる野市・米山医院院長の米山公啓先生。神経内科・頭痛専門医で秋葉原駅クリニック院長の大和田潔先生だ。

 

【Q】インフルエンザワクチンは、接種しても実は効かないの?

「判定は△。慶應大学などの研究チームが4千人を対象にした大規模調査で13〜15歳についてワクチン接種は効果がなかったという結論が出ました」(中村先生)

「判定は△。ワクチンは弱い菌を体内に入れて抗体を作り、本当の病気にかからないようにする仕組み。ただ人間の抗体は微妙で、ウイルスの形が少しでも変わると効かなくなったりする。とくにインフルエンザは型が多いこともあり、ワクチンが効きにくい。ただ接種していれば罹患しても重症化するケースは少ないなどのメリットがあります」(米山先生)

「判定は◯。効かないからワクチンは無意味というのは短絡的。今後、強毒性のウイルスが発生した場合はワクチンが頼りになる。やはり打っておくのが安心です」(大和田先生)

 

【Q】重篤な副作用が発生している子宮頸がんワクチンの接種は、再開して大丈夫?

「判定は◯。’50年代にポリオ(小児まひ)のワクチン接種で副作用が出て一時接種が見送られました。その結果、5千人を超す大流行になり、国が副作用に対する補償を法律化したうえでワクチンを再開。’80年を境に、日本では1人の患者も出ていない。子宮頸がんも命にかかわる病気。ワクチンで発症が減らせるのだから、本来は一日も早く接種を再開すべき。そのためには国がきちんとした対応を国民に示さないといけない」(中村先生)

「判定は◯。副作用といわれるものが本当にワクチンによるのか、証明できないでいる。感情論ではなく、科学の中立的な視点で解決し、国が責任を負うことで再開につなげてほしい」(米山先生)

「判定は△。副作用のメカニズムがまだ明らかにされていないので、安全性が確認できるまでは待ったほうがいい。お金で補償できないような副作用の後遺症に苦しんでいる人がいることが問題。製薬メーカーが副作用の少ない安全なワクチンを開発してから再開してはどうか」(大和田先生)

 

【Q】水ぼうそうはワクチンを接種しても、5人に1人は発症する?

「判定は◯。5人に1人はちょっとひどい。もう少し効くワクチンを開発してほしい」(中村先生)

「判定は◯。大人になってから水ぼうそうになると重症化しやすい。そのリスク回避のために打っておいたほうがいい」(米山先生)

「判定は◯。打っても発症する人がいるとはいえ、有益性のほうがはるかに高い。水ぼうそうのウイルスは一度体内に入ると一生排除できない。ワクチンを接種することで帯状疱疹などで苦しむことがなくなる。幼児期に免疫を作り、体内への侵入を防ぐことが重要」(大和田先生)

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