市川海老蔵(38)が会見で、妻・小林麻央(33)のがん闘病を明かしたこともあり、がんの治療法や検査法についての関心が急速に高まっている。小林のがんはステージ3もしくは4と推測され、同情や「かわいそう」といった声が上がっている。
「報道だけでは、小林麻央さんの状態についてはなんとも言えませんが、ほかの人から“心配エネルギー”をもらうのはあまりよくないです。負のエネルギーを浴びることになります。がん治療ではマインド面も重要です。周りに病気の方がいたら、それを理解したうえで応援してあげてほしいですね」
そう語るのは、杉浦貴之さん(45)。彼は28歳で珍しい腎臓がんを発症し、「2年後の生存率は0%」という宣告を受けた。杉浦さんが編集長として発行する、がん闘病マガジン『メッセンジャー』は創刊11年でのべ150人の「がんサバイバー」が登場している。
杉浦さんは、日常の習慣を変えることで「がんに克つ」ことができるという。そこで、杉浦さんに「がんに克つ」日常習慣5つを教えてもらった。
【1】食事を見直そう!
がんを治す食事療法はさまざまあるが、過酷な方法を実践することでストレスになるのは逆効果。いままで食べてきたものの質や量、食べ方、食べる時間などを振り返り、体の声を聞きながら見直すことが重要に。
【2】体を温めよう!
がんになる人は、冷え性や低体温の人が多く、がん細胞は熱に弱いことがわかっている。そこで実践したいのが「温め」。温熱療法や、岩盤浴、あるいはビワの葉を使った温灸療法などを取り入れて克服した人もいる。
【3】よくかもう!
運動は大事だが、できない状況にある人はまず、よくかんで食べることから機能回復をはかる。咀嚼力を取り戻したら、未来をイメージしながら少しずつ運動を。ゆっくり歩くこと、さらに軽いランニングで有酸素運動を。
【4】呼吸法を変えよう!
がん患者の多くは呼吸が浅い傾向がある。人間にとって基本である吸って吐くことの大切さを知り、腹式呼吸を意識して、本来の深い呼吸を取り戻すこと。本格的なボイストレーニングでは声質まで変わるケースもある。
【5】もっとほほ笑もう!
笑いはナチュラルキラー細胞を活性化させ、がんを死滅させるというデータがあり、「笑い療法」も認知度が高まっている。大笑いも大事だが、一日に何度もクスッと笑うようなほほ笑み習慣をつけることが大切だという。