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史上最悪の暑さ−−。そんな“危険な予報”も飛び交う夏本番を控え、熱中症で救急搬送される人が激増している。7月4〜10日の1週間だけでも、全国で4,659人が病院に運ばれたが、これは昨年同時期の約3.5倍。そして8人が命を落としている……。

 

「腸の中には善玉菌と悪玉菌が存在しています。悪玉菌はアンモニアや硫化水素などの有害物質を生みだしますが、善玉菌の助けにより、それが血液に入り込まないようにガードする機能が、腸にはあるのです。しかし自律神経のバランスが崩れると善玉菌が減り、そのガード機能が壊れ、有害物質が血液に入り込んでしまう。そのような状態では、ちょっとした脱水症状が、熱中症のきっかけを作ってしまいます。だから善玉菌が増えやすい腸内環境を日ごろから作っておくことが大切です」

 

そう語るのは、順天堂大学医学部教授で自律神経研究の第一人者・小林弘幸先生。暑さが本番を迎える前に、健康的な腸にして腸内環境を整えること=「腸活」が熱中症に負けない体を作るという。そこで、小林先生が熱中症予防「腸活」ドリンクレシピを教えてくれた。

 

バナナシナモンヨーグルト

 

【材料・1人分】バナナ…1本。プレーンヨーグルト…100g。シナモン…少々。水…50ml。

【作り方】ミキサーに2センチ幅の輪切りにしたバナナ、プレーンヨーグルト、シナモン、水を入れ、約20秒間攪拌。

 

ネバネバ野菜とリンゴのジュース

 

【材料・1人分】長芋…3〜4センチ分。オクラ…4本。りんご…1個。キャベツ…1枚。レモン汁…1/2個分。はちみつ…大さじ1。水…250ml。

【作り方】1.長芋の皮をむき、オクラはヘタを取る。りんごはよく洗ってから芯を取り除き、キャベツを細かく刻む。2.ミキサーに1をすべて入れ、レモン汁、はちみつ、水を加えて、約20秒間攪拌。

 

オレンジきな粉ドリンク

 

【材料・1人分】オレンジ…1個。きな粉…大さじ1。無調整豆乳…100ml。

【作り方】1.オレンジの皮をむき、薄皮ごと細かく切る。2.ミキサーにオレンジ、きな粉、無調整豆乳を入れ、10〜15秒ほど攪拌。

 

「ヨーグルトなどの発酵食品は善玉菌の強力なサポーター。毎日の食事にプラスするだけで、腸の働きを高めてくれます。とくに夏には、食物繊維と発酵食品を組み合わせたジュースや食品を取るようにしましょう」

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