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「がん保険に終身で加入して“やめられない”と思っている人、また加入を検討中の人は、まずは公的制度をベースに考えてみてください」

 

こうアドバイスするのは、ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さん。「2人に1人が罹患する」……国民病ともいわれるがん。でも、怖いからといって、特約、特約……と何重もの保険をかけてはいませんか?

 

「健康保険に加入していれば、高額療養費制度を利用できます。これは、保険適用内の医療費が一定額(限度額)を超えると、払い戻されるというシステムです」

 

たとえば70歳未満の、年収370万〜770万円の家庭で、1カ月のうちに100万円の医療費がかかってしまった場合を例にとってみると。

 

「窓口精算の支払額は3割負担の30万円となります。しかし高額療養費制度を利用すれば、最終的な支払いは自己負担限度額の8万7,430円のみで、残りの21万2,570円が後に返金されます」

 

治療が長期化しても、高額療養費制度を利用した月が直近1年間で3回あった場合、4回目からは「多数回該当」になり、さらに限度額が引き下げられる、つまり自己負担額が少なくなるのだ。

 

「こうした制度を利用すれば、がんの治療費の大部分をまかなうことができるんですね。100万〜150万円はど自由に使える預貯金があれば、とくにがん保険に頼らずとも当面は治療に専念できるでしょう」

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