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今月10日、「東京都民の約48%がスギ花粉症だと推定される」というニュースが流れた。アスファルトが多い都会では花粉が舞い上がり続けるため、都民は特に花粉症(アレルギー性鼻炎)患者が多いようだ。しかも、すべての世代で10年前の調査よりも増えているとか!

 

また、昨年12月には日本気象協会が「東北、関東甲信、四国地方では前シーズンの1.5倍以上の飛散量」と発表している。昨年よりツラい状況になることは必至だ……。

 

各地のスギ花粉の飛散開始時期は例年どおりで、だいたい2月上旬から。

 

「ただし、スギ花粉は飛散開始と認められる前から、わずかな量が飛び始めます。2月上旬に飛散開始が予測される地域では、1月のうちから花粉対策を始めるとよいでしょう」(日本気象協会HP)

 

今や4人に1人が悩んでいる“国民病”の花粉症。そんな花粉症を克服した芸能人に話を聞いた。

 

「症状が出始めたのは20代半ば。『DAISUKI!』(日本テレビ系)が始まったころ。奥多摩での撮影中に、朝から鼻水が止まらなくて、知らない間につーってたれてしまうんです。そのたび、カメラを止めていたら撮影にならないので『もうカットにしなくていいです』って、鼻水が出ているまま収録してました」

 

そう笑いながら話すのは、松本明子さん(51)。毎年花粉症のシーズンには、鼻にティッシュを詰め、さらにマスクをしても鼻水を止めることができなかったという彼女に転機が訪れたのは5年前。バラエティ番組で便秘解消企画に参加したときのこと。

 

「当時の私は40年来の便秘で、トイレに行くのは10日間に1回程度だったんです」(松本さん)

 

番組で彼女のアドバイザーになったのが、順天堂大学医学部の小林弘幸先生。

 

「私の腸のレントゲン写真を見て、『4キロの宿便がたまってるって』。まずは消化剤や整腸剤で宿便の排泄をうながし、《1》朝コップ1杯の水、《2》発酵食品を欠かさない、《3》毎日決まった時間にトイレに座る(ただし5分以内)、などを実践しました」(松本さん)

 

この“腸活”を始めたのが1月末。10日後には、自力で便が出せるようになり、2週間後には4キロの宿便がすべて外へ出たのだという。それから1カ月後、魔の花粉症の季節が到来したのだが……。

 

「あれ、もう3月なのに今年、鼻水出ないですねとマネージャーに言われて、気づいたほど。あれほど欠かせなかったティッシュをまったく使わなくなりました」(松本さん)

 

前出の小林先生によれば、腸は体の免疫力の7割に関わっており、便秘を改善することで、花粉に対する免疫力が高まった効果だという。

 

「症状がひどかったので、本当にいろいろな治療を試しましたよ」

 

こう語るのは、照英さん(43)。学生時代から、重度の花粉症に悩まされ、涙目、くしゃみ、鼻水、頭痛に、ひどいときには発熱も。

 

「俳優デビューした当時、耳鼻科で処方される薬は眠気を伴ったので、収録中は鼻水と眠気の両方と闘ってました」(照英さん)

 

スギ花粉の抗体を体内に作る免疫療法の注射があると聞き試したこともあったが、照英さんには合わなかったのか、ほとんど効果がなかったという。ドラマ「水戸黄門」(TBS)のときは、ロケ地・京都は杉林が多く、苦労もひとしおだった。

 

「とにかく鼻詰まりがひどくてセリフはすべて鼻声(笑)。生まれてからインフルエンザになったこともないほど健康体なのに、花粉ごときになぜこんなに苦しまなければいけないのかって」(照英さん)

 

鼻の中をレーザーで焼き、かさぶた状態にして花粉の付着を防ぐ手術も受けたが……。

 

「術後に一生再発しない人もいるそうですが、僕は2年目にぶり返してしまいました」(照英さん)

 

そんな彼が8年前に出合ったのが、抗ヒスタミン薬の「ザイザル」だという。

 

「引っ越しを機に、自宅近くの耳鼻科でもう一度アレルギーテストから受診し直した結果、『照英さんにはこれ』と処方してもらったんです。それまで何種類もの抗ヒスタミン薬を飲んでいましたが、こんなにぴったり合った薬ははじめて。巡り合わせですね」(照英さん)

 

もちろんいまでも花粉よけのマスクとゴーグルは欠かさないが、ひどい症状にはならなくなったという。

 

「花粉症は一度なったら一生付き合わなくてはなりません。いろいろな薬や治療法を試し、自分に合ったものを見つけることがいちばん大切ですね」(照英さん)

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