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秋口から流行が始まり、ワクチン不足のニュースがちまたを駆けめぐるほど、強烈な流行を見せている今シーズンのインフルエンザ。

 

全国5,000カ所に設置された定点医療機関の報告によると、患者数は’18年1月15~21日で1機関あたり51.93人となり、前の週の26.44人よりも大幅に増加。この数字から推計すると、全国の罹患者数が1週間で約112万人も増加し、過去最多の283万人に!

 

「インフルエンザのピークは、例年1月下旬から2月ごろで、これからが本番です。でも、残念ながら正しい予防法を知っている人は少ないんです。マスクやうがいは予防にはなりません。インフルエンザのいちばんの予防法は、顔をさわらないことなんです」

 

そう嘆息するのは、腸内環境・免疫力アップのスペシャリストである内科医の大竹真一郎先生。

 

「インフルエンザウイルスが体内に侵入してから細胞に感染するまで、何分かかると思いますか? 約30分です。つまり、口から入ったウイルスを防ぐには30分に1回はうがいをしなければ意味がない。これは現実的ではありませんよね」(大竹先生・以下同)

 

この事実が浸透し、約6年前には厚生労働省の「インフルエンザ対策」の項目からもうがいが外されている(ただし、風邪予防効果はある)。

 

インフルエンザウイルスの感染経路は2つ。くしゃみやせきなどの飛沫が直接体内に入る「飛沫感染」、もう1つはウイルスのついたものに手を触れ、それを体内に入れてしまう「接触感染」だ。

 

飛沫感染は、ウイルスを持った人に近づかなければ防げる。気をつけたいのは接触感染のほうだ。

 

「ウイルスの保有者の手には、くしゃみやせきで飛んだウイルスたっぷりの飛沫がついています。その手でドアノブや手すりなどをさわると、それがあちこちに付着してしまう。湿度や温度にもよりますが、ウイルスは衣服についたものだと2~8時間、ガラスや金属面などでは24~48時間ほども生存します。その間に自分の手にウイルスをもらい、その手で顔をさわることで、顔の粘膜から体内に侵入させてしまうのです」

 

保育園や小学校で、一気に爆発感染する理由の一端もここにある。

 

「子どもは鼻をほじったり、指をなめたり、目をこすったりと、しょっちゅう顔をさわりますよね。ウイルスは粘膜から侵入するので、鼻、口、目から体内に入ってしまう。手にウイルスをつけないのは難しいですが、それが体内に侵入するのは防げます。顔をさわらなければいいんです」

 

そうはいっても、無意識にさわってしまうのが自分の顔というものだ。まずは「さわっちゃダメ!」と強く意識しよう。クセになっている人は、自分の手からの感染を防ぐためにマスクやメガネを装着するのも有効だ。