「脊柱管狭窄症は、活動的なシニアが増えたことから、注目されている病気です。脊柱管とは背骨に沿ってのびるトンネルのようなもので、中には神経が通っています。加齢とともに脊柱管が狭くなり、神経が圧迫され、痛みやしびれが出るのです」

 

そう語るのは、参宮橋脊椎外科病院の大堀靖夫先生。近ごろ、よく耳にする脊柱管狭窄症。平均寿命が延び、超高齢社会を迎えた現代。この症状に悩む人が急増している。脊柱管狭窄症は、腰痛はひどくなく、背筋を伸ばして立ったり、歩いたりすると、脚にしびれや痛みを感じるのが特徴だ。

 

「脊柱管狭窄症は加齢にともなって増加しますが、誰でも発症するわけではありません。予防には、40〜50代からの生活習慣や運動習慣、正しい姿勢などが重要だと考えられています」(大堀先生・以下同)

 

脊柱管は急に狭くなるわけではない。多くは長年の姿勢のクセや日ごろの腰への負担などからジワジワと狭くなっていくもの。日常生活の心がけで、発症や悪化を防ぐことが可能だという。たとえば食生活。“骨のアンチエイジング”に留意すべきだと大堀先生は話す。強い骨を保ち、神経を健康に保つ栄養素を含む主な食べ物は次のとおり。

 

【カルシウム】
乳製品、イワシの丸干し、小松菜など。

 

【マグネシウム】
のり、ワカメ、アーモンド、大豆製品など。

 

【ビタミンD】
きくらげ、サンマ、サケなど。

 

【ビタミンB12】
レバー、アサリ、シジミ、カキなど。

 

「骨を増やす基本となる良質のタンパク質、ビタミン、ミネラルなどさまざまな栄養素を取ることが重要です。とくに日本人の摂取量が少ないカルシウムを積極的に取ったほうがいいでしょう。同時に、カルシウムをしっかり定着させるマグネシウムも不可欠です。カルシウムの吸収をよくするビタミンD、神経の修復に役立つビタミンB12なども摂取したいですね。ほかに、動物性のタンパク質は体に必要な良質なアミノ酸を豊富に含み、骨を支える筋肉をしっかりと保ってくれるのです」