保険のプロが指南「いま入るべき“がん保険”の見分け方」

「従来のがん保険は、診断一時金、入院給付金、手術一時金を柱に構成されていて、診断一時金が100万円、入院給付金が日額1万円、手術一時金が50万円というタイプが多いと思います。これでは、最新のがん治療に対応できない。見直しが必要だと思います」

 

こう話すのは『よい保険・悪い保険』シリーズ(宝島社)の監修などを手掛けるファイナンシャルプランナーの長尾義弘さん。保険のプロである長尾さんがひとつの例として挙げるのが、昨年12月、情報番組『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)に生出演し、自ら、がんになったことを公表した笠井信輔さん(56)が罹患した「悪性リンパ腫」の治療だ。

 

笠井アナは、昨年9月にフジテレビを退職。フリーアナになったばかり。がんになったことを告白して以降も、自身のブログで治療の経過を公表。現在、入院して抗がん剤などによる治療を受けている。2月6日に更新したブログでは、「3回目の抗がん剤24時間5日間連続投与なんとか無事やりきりました。抗がん剤の典型的な副作用なのですが、私にも味覚障害が出てきたようです」と明かしている。

 

「笠井さんがどのような保険に加入していたか、あるいは加入していなかったかは不明ですが、もし従来のがん保険に入っていた場合、今後の治療費などで、満足な支払いが期待できない可能性が出てきます」(長尾さん・以下同)

 

血液のがんである「悪性リンパ腫」に罹患した今回の笠井アナのケース。従来型のがん保険では、診断一時金と入院給付金は支払われると考えられるが、手術は受けていないので、手術一時金は出ない。また今後、抗がん剤治療を通院で受けるようになったときの保障がない場合があるというのだ。

 

えっ、がん保険なのに、肝心なときに保険が出ない?

 

いまや、がん治療は、手術を含む入院治療から、通院治療に大きく変化している。

 

「がん治療の劇的な進歩により、がんと診断されても、長生きできる人が増えている。平均入院日数は’02年35.7日から’17年には17.1日に半減。治療法も、手術だけでなく、放射線治療、抗がん剤治療の割合が大きくなり、通院が主体となっている。いま、がん保険に入るとしたら、こうした医療の変化をカバーしている保険に入らなければ、入り損になりかねません。とくに’00年以前のがん保険は、手術中心の保障が中心なので、抗がん剤や放射線のみの治療では、診断一時金しか受け取れないこともあるのです」

 

近年、新しい治療法がつぎつぎに成果を上げ、いまや、がんは一度なったら、一生付き合うことになる病気。もし従来のがん保険に加入していたら、見直しを検討してみてはいかがだろうか。

 

「女性自身」2020年3月3日号 掲載

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