有名女医も実践する「1日2杯の紅茶」で14年間インフル知らず?
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11月27日、奈良県立医大が市販の各種お茶に新型コロナウイルスを不活性化(無害化)する効果があると発表した。ウイルスが入った液体に市販のペットボトル入り緑茶2種類、茶葉から入れた紅茶、大和茶(奈良県で生産される日本茶)の計4種類をそれぞれ混合し作用を調べた。その結果、30分後に紅茶は99.99%、大和茶は99.9%までウイルスが減少。ペットボトルの緑茶1種類は99%まで減り、別の緑茶はあまり変化がなし。矢野寿一教授(微生物感染症学)によれば、不活性化する仕組みは不明だが、お茶に含まれるカテキンが関係する可能性を指摘する。そこで新型コロナと同じく、ウイルスを含む粒子(飛沫)を吸い込むことで感染するインフルエンザ対策を調査。うがい、手洗い、マスクに加え、毎日の紅茶習慣で抗ウイルス!

 

「紅茶は、漢方では体を温める陽性食品です。抗菌・抗ウイルス作用などもあり、最近では紅茶ポリフェノールがインフルエンザウイルスを抑制するという研究も注目されています。私自身は14年間毎日紅茶を飲み続けていますが、風邪やインフルエンザとは無縁の生活です」

 

そう語るのは、漢方薬処方を中心とする診療のほかテレビ、ラジオ、執筆などでも活躍する医師・イシハラクリニック副院長の石原新菜先生。

 

「ふだんは仕事の合間に、温かいストレートティーかしょうが紅茶をお昼、午後、夜中と1日2~3杯ほど飲んでいます。しょうがは体を温める作用があり、寒い時期はおすすめです。よりウイルスを意識するなら30分~1時間に1回など、こまめに飲むのがベター。特に外出したり人混みの中を歩いた後は、帰宅後すぐに飲むといいですよ」と石原先生。

 

■紅茶にはインフルエンザウイルスの感染力を奪う力がある

 

「インフルエンザウイルスには表面にスパイクという突起物があり、これが呼吸器粘膜の細胞に侵入することで人体に感染します。紅茶に含まれる紅茶ポリフェノールという成分が、このスパイクに直接付着し、インフルエンザウイルスの感染力を阻害。約15秒で99.9%無力化するという研究が試験管レベルで確認されています。リーフでもティーバッグでも変わらず、カフェインレス紅茶や出がらしの紅茶でも同様の効果が期待できます」と石原先生。

 

飲む際はティーバッグで十分。ホットでもアイスでもOK。自分で入れた紅茶がおすすめとか。「紅茶ポリフェノールのなかでもテアフラビンという成分がウイルスに有効なようです」。またミルクを加えると紅茶の抗ウイルス効果が消えてしまうので要注意。

 

■必殺のテアフラビンは、アッサムなど風味の濃い紅茶に多く含まれる

 

紅茶によるインフルエンザ対策や効果的な飲み方などを紹介している英国紅茶研究家の斉藤由美さんは「紅茶ポリフェノールのなかでも特に強い働きをするのが紅茶の色素成分でもあるテアフラビンです。テアフラビンはインドのアッサムなどのような風味が濃いコクのある紅茶に多く含まれますが、ほかの紅茶でも正しい入れ方をすれば十分に効果が期待できます」。

 

■30分~1時間に1回、ひと口や数口、こまめに飲もう

 

1日に少しずつ何度も飲んで、紅茶を口腔内に存在させてウイルス感染力を抑えることが大切。時間のあるときにポットなどにまとめて作り、冷蔵庫に入れて家族みんなで飲んだり、マイボトルに入れて外出時に持ち歩いても。家事の合間や仕事中にちょこちょこ喉を潤して紅茶を習慣化することでインフルエンザ対策を。

 

■紅茶の呼吸、いや紅茶うがいもおすすめ

 

使い終わったティーバッグや紅茶がらにも十分インフルエンザウイルスを抑制する力があるので捨てるのはもったいない! 日中や外出後など2杯目、3杯目の薄い紅茶で洗い流すようにうがいをすれば効果的。

 

今回はお茶を飲用しての感染予防効果は検証されていないが、会食時に紅茶や緑茶を飲むことで、インフルエンザだけでなくコロナ対策も期待できるかもしれない。

 

(取材:小林 薫/撮影:泉 健太)

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