腹八分目を感知して食べ過ぎ防止「満腹チェッカー」開発秘話
画像を見る 満腹度をグラフ化。振動で腹八分を教えてくれる

 

■見えてきた商品化「歩数計のような身近な存在に」

 

実験ではさらに、1分間でおにぎり一個を食べていくという“早食い”でも計測。すると、思わぬ発見もあった。

 

「早食いの場合、はじめは全然お腹がふくれないのに、途中から急激にお腹がふくれるという意外な測定結果が得られ、早食いそのものを検知できることに気づきました」(佐々木さん)

 

早食いは、脳の満腹中枢が作動するまでにたくさんの食べ物を詰め込むことになる。

 

「不健康の原因ともなり得ますので、11月の世界大会には、急激なお腹のふくれ方をした場合に振動で知らせる“早食い防止センサー”を新機能として付け加え、出品する予定です」(佐々木さん)

 

単4電池3本を含めて100グラムほどの試作品も、ボタン電池対応のさらなる軽量化にも挑戦中だ。

 

「今後は医学的な検証も重ねながら、いずれは歩数計のようにベルトに装着にするタイプに改良を重ね、商品化を目指しています」(井上さん)

 

こうした学生たちの思いは、けっして夢物語ではないと言うのは『ナチュラルサイエンス』理事の大草芳江さんだ。

 

「当NPOのメンバーが発明し、2017年にiCANで世界1位に輝いた『美姿勢メガネ』は、今年度を目処に商品化される予定です。『満腹チェッカー』も、それに続く製品になると期待しています」

 

健康志向の高まりから、歩数計、カロリー計算などスマホと連動した“健康アプリ”や“健康デバイス”の需要が高まっている昨今、「満腹チェッカー」が店頭に並ぶ日も近いはずだ。

出典元:

WEB女性自身

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