中高年はCT必須! 早期発見できる人間ドッグのオプション検査
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■乳腺MRI検査で小さながんも発見

 

大腸がんは女性の死亡数1位で、患者はここ50年間で約6倍にも増えているという。

 

「一般的に大腸がんの検査は便潜血検査で陽性反応(出血)があれば、内視鏡検査を行いますが、早期がんの見落としもあります。初めから内視鏡検査を行えば、早期がんを見つけやすく、ポリープがあればその場で切除もできます。肛門から内視鏡を入れるのに抵抗を感じるのであれば、大腸CTがおすすめです。ポリープの切除はできませんが、内視鏡では観察しづらい大腸のひだや曲がり角の裏なども観察できます」

 

おなかの中で臓器は重なり合っていて、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓では、5年生存率の低いがんができる可能性がある。

 

「腹部CTではエコー検査では見つかりにくい深部臓器の状態がわかります。がんの有無だけでなく、腹部リンパ節への転移の有無などを確認します。上腹部MRIに置き換えることもできます」

 

国は乳がん検診を推奨するが、マンモグラフィーは痛みを伴う。

 

乳房MRI検査は、小さながんを発見できるうえ、10分程度、横になって寝ているだけで終了する。子宮・卵巣も、全体の異変を察知できるMRIがおすすめ。

 

「がんのほかにも、心筋梗塞を予防するために冠動脈の狭窄を正確に知ることができる冠動脈CT、肩や腕のしびれ、腰の痛みや足のしびれの原因を見つけるためには頸椎、腰椎MRI検査が有効です」

 

一度に全部の検査を受けると費用がかかってしまうが、脳MRIは、5年に一度のペースで受診し続け、CT検査はできれば毎年受けておきたい。また、検診センターに直接申し込む方法もあるが、かかりつけ医の先生と相談して申し込んだほうが安心できる。

 

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