■夏の新健康常識15
【1】熱中症対策で、汗はしっかり拭き取らないほうがい
汗が蒸発するときに気化熱という熱を奪わせて、体を冷やす。だから、しっかり拭き取らず、少し湿り気が残る程度に拭いて、皮膚から汗を蒸発させるのが得策。
【2】熱中症対策で、手のひらを冷やす
手のひらには動脈と静脈を結ぶバイパスのような血管があって、特に体温が高くなるとこの血管に血液が多く流れる。手のひらを冷やすことで、効率よく血液を冷やし、体の温度を下げることができる。適度に冷えたペットボトルを握るのもいい。
【3】爪を見ると熱中症にかかっているかわかる
親指の爪を押して赤みがもどるのに、3秒以上かかったら脱水の可能性がある。指先は血管が細いため水分不足の変化が出やすい。
【4】熱中症予防には水をたくさん取ってはいけない
一度に大量の水分を摂取するのではなく、喉の渇きが出てくる前に、少しずつこまめに水分補給をすることが理想的。塩分をほとんど含まない水分を一気に大量に飲むと、場合によっては「水中毒(低ナトリウム血症)」を起こすことも。
【5】猛暑日には携帯扇風機を使用すると熱中症になることも
外気温が35度を超えるような猛暑日で、携帯扇風機を使うのは、ドライヤーの熱風を浴びるようなもの。体の表面から熱を逃がすことができずに、かえって外気により熱がこもってしまうことになる。
【6】アイスコーヒーやアイスティーを飲むと脱水症状が起きる
コーヒーやお茶には利尿作用があるカフェインが含まれている。しかしふだんから飲み慣れている人では、飲んだ量よりも尿が多くなることはない(カフェイン耐性)。多量に飲まなければ水分補給にもなる。
【7】夏の水分補給……水は冷たいほうがいい
医学的におすすめの飲み水の温度は、8~13度。飲みやすく、腸からの消化吸収もよいと考えられている。冷蔵庫から出して20分ぐらい常温においてからの温度が8~13度。
【8】かき氷よりアイスクリームを食べたほうが体が冷える
アイスクリームを食べると一時的に体は冷えるが、糖質・脂質が含まれているため、体が冷えたあと最終的にはエネルギー源となり代謝を高め体を温めることに。
【9】夏風邪などで、喉が痛いときはマシュマロを食べるといい
マシュマロは口の中に入ると溶けてゼラチン状の液体になり喉を保護してくれる働きがある。炎症を起こしている喉の痛みを和らげるにも効果的と考えられている。
【10】夏バテには鰻。一緒に梅干しは食べたほうがいい
梅干しの中に含まれるクエン酸は胃酸の分泌を促し、鰻の脂分の消化を助けてくれるので、一緒に食べたほうがいい。
【11】暑いときは温かいものを食べたほうが夏バテしない
夏バテは冷たいものを食べて、胃腸が冷えることも大きな関係がある。胃腸の冷えは、食欲低下にもつながる。温かいスープや飲み物も食事に取り入れて。
【12】寝苦しい夏の夜。寝室に玉ねぎを置くとよく眠れる
玉ねぎの香りに含まれる「硫化アリル」という成分には、気持ちを落ち着かせて眠りに誘う効果が。ただし、香りが強すぎると逆効果になってしまうため、玉ねぎを刻んで香りがするかしないか程度の少量を部屋の隅に置くのが効果的。
【13】夏野菜のきゅうりとトマトは食べ合わせが悪い
夏野菜の代表選手だが、きゅうりにはビタミンCを壊す作用のある酵素アスコルビナーゼが含まれるので、せっかくのトマトのビタミンCが取れなくなる。
【14】紫外線対策、サングラスは濃いほうがいい
色が濃いと暗くなり瞳孔が開いてしまい、目に有害な紫外線が目の中に入りやすくなる。水晶体まで紫外線が届いてかえって目に悪い。UVカット率が高ければ薄い色のものでもOK。
【15】真夏は帽子が必須だけど、頭の毛が薄くなりやすい
夏の炎天下では、頭に直射日光が当たることのほうが、毛根や頭皮へのダメージが大きいので帽子をかぶることをオススメ。ただし、あまり蒸れるのはよくないので通気性のよいものをかぶること。