秋に急増する「こむら返り」痛みが治る応急処置&予防法は?
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■就寝前に行うのがおすすめのエクササイズ

 

体内のミネラル不足も問題だ。

 

「こむら返りと関係する栄養素にはカリウム、カルシウム、マグネシウムがあります。カリウムは神経伝達のサポートをし、カルシウムは筋肉の収縮をサポートし、マグネシウムはカリウム・カルシウムの濃度を調整をする働きがあります。このどれかが不足していても、こむら返りになりえます」

 

カリウムを多く含む食品にはバナナやキウイ、小松菜など、カルシウムを含む食品は小魚や乳製品など、マグネシウムを多く含む食品に海藻やナッツ類などがある。

 

また、柏倉さんが、こむら返りを防ぐ手軽なエクササイズを教えてくれた。どれも簡単にできるが、就寝前に行うのがおすすめだ。

 

特に、腰痛がある人は、最初に両膝を両手で抱え込んで背中から腰を伸ばすストレッチを行ってほしい。

 

そして、イラストのように、タオルを使ってアキレス腱とふくらはぎの筋肉をしっかりと伸ばしたり(1)、左右の足指を交互にグーパーさせることで、足指の血流をよくするエクササイズ(2)で、ふくらはぎをしっかり鍛えよう。

 

股関節を回すことも、下半身と上半身の血流をしっかり促すことにつながる(3)。

 

そして、万が一こむら返りが起きたときは、応急処置としてアキレス腱が伸びるように足指を手前に引っ張ると、痛みがおさまりやすい。

 

さらに痛みが進行した際は、ふくらはぎの筋肉をつかんで上下に引っ張るように伸ばすのがこむら返りを早く食い止める方法だ。

 

もし、こむら返りが落ち着いた後でも筋肉に痛みが残っているようであれば、肉離れの状態になっているので、ふくらはぎまでカバーする着圧ソックスや足首のサポーターなどで筋肉のサポートをするとよいという。

 

あの激痛を未然に防ぐためにも、就寝前のエクササイズをしっかり行おう。

 

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