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放送作家の鈴木おさむが、「亡くなった方の携帯番号を消すことができない」と、’15年11月に自身のブログに書いたところ、一般人と著名人を合わせて600通を超えるコメントが寄せられた。そのなかの1人、歌舞伎役者の市川海老蔵は、「私も消せません。父も勘三郎兄さん、三津五郎兄さんも……」とコメント。消せない故人の携帯番号の話題は、ネット上で大きな反響を呼んだ。

 

「故人のデータを消せないお気持ちはよくわかります。私も消せないです。’14年11月に亡くなられた中島啓江さんをはじめ、友人など10名ぐらいは消せないままです」

 

こう語るのは、スピリチュアリストの江原啓之さん。あなたは、亡くなった方の携帯電話の番号を消しますか?その悩ましい問題の対処法を、江原さんが伝授してくれました。

 

《あなた自身の励みになるなら、消すことはありません》

 

「亡くなった方を忘れないという意味で、携帯のデータを消さないということはいいことだと思います。消さないことで、その方から教わったことを思い出し、それが励みになることもあるからです。若くして亡くなった方であれば、自分はその方の分も精いっぱい生きていかなくてはいけないと思うこともあるでしょう。また、彼や彼女だったら、どう行動するだろうか、と考えてみたりもできます」

 

《消さないことで、故人のことを引きずり、ネガティブになるなら消しましょう》

 

「データを残すことで、亡くなった相手を追いかけるように引きずるのであれば、消したほうがいいと思います。あまりにもそこに執着すると、その故人から離れられなくなり、日常生活に支障をきたすことも考えられます。いつまでも故人のことを引きずるのが嫌だと思う方は、あらかじめ機種変更などをするときに、『そのときに消しますから』と相手に伝えるように念じ、そのときが来たらデータを消すのがいいと思います」

 

《亡くなった方も、天国で恩義を感じています》

 

「私だったら消してほしくないな〜。だって死んですぐ消されたらつらくないですか(笑)。やはり、消さないでいてくれたことに、“ありがとう”って、恩義を感じるような気がしますね。香典なんかいらないから、消さないでほしい。私が死んだら何人が消さないでいてくれるかなぁ(笑)」

 

江原さんは、故人の携帯データが消せない人が多くいると聞いて、「心が温かくなる話」だと感じたそうだ。

 

「現代社会って、なんとなく人間関係が希薄になって寂しい感じがありますよね。それが時代に逆行するように、いつまでも故人のことを考える人がいる。まだまだ日本も捨てたもんじゃないなと。やはり人間というのは、人との“絆”や“ぬくもり”を望み、求めている。この寒々しい世の中に、ポッと温かくなる話題だな〜と。個人的には、『たまにはデータを見ようよ』と、言いたいぐらいですね(笑)」

 

故人のデータを消すのか、消さないのか。あなたの“心の声”に耳を澄ませてみれば、その答えは見つかるかもしれません−−。

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