「冬物から春夏物へと衣料品の入れ替えをしたら、要らないものがたくさんあったという方も多いと思います。とはいえ、ただ捨てるのはもったいない。リサイクルショップ、スーパーや百貨店、セレクトショップなど、下取りキャンペーンをする店舗が、最近増えているので、賢い利用法を考えてみましょう」

 

そう話すのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。今回は、家じゅうのいらないものを売って、消費税UP分を取り戻す知恵を、荻原さんに教えてもらいました。

 

「洋服の青山、AOKI、紳士服のコナカ、はるやまといった量販店では、いつでも下取りを行っています。スーツ・礼服・コートなら他社製品でも1万9千~2万円で下取りOK。ワイシャツやネクタイは500円。レディス品も対象です」(荻原さん・以下同)

 

ただし、これらの店舗では、現金ではなく割引券との交換となる。割引券は衣料品購入時に、1着につき1枚しか使えないことを忘れずに。

 

「百貨店の西武・そごうでは子供靴の下取りサービスがあります。各店舗の子供服売場で、どんな状態の靴でも1足を500円の割引券と交換。割引券は、購入額5千円ごとに1枚使えます」

 

下取り後、状態がいい靴は、ザンビア共和国の子供たちに送られるという。

 

「期間限定で下取りを行うショップもあります。ユナイテッドアローズは5月6日まで婦人靴とバッグを、リーバイスは4月25日までジーンズを、1点1千円で下取り中です」

 

詳細はホームページか、近くの店頭でたずねてみよう。

 

「イトーヨーカドーは衣料品以外にも、下取りセールを年に数回、開催しています。前回は衣類や布団からミキサー、ドライヤーなどの家電製品まで対象商品は120品目以上あります」

 

割引券ではなく現金下取りなので人気があり、今後も開催されるはずなので要チェックだ。

 

「イトーヨーカドーでは、買い物客がキャンペーン期間中に5千円分の買い物をするごとに、1点500円で下取りを行います。下取りしてもらうために不必要な買い物をすることもありますし、店側としては『下取りがある今がチャンス』と買い替えを促す側面もあるでしょう」

 

特に欲しいものがないのに「割引券がもったいない」と買い物するのはムダ。よく吟味せずに買うと“タンスの肥やし”を増やすことに。

 

「消費者としては、下取りセールを利用して、消費税増税分を取り戻したいところです。そのためにも本当に必要なもの、長く使えるものを見極める目を養うことも大切でしょう」

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