相次ぐ高齢運転者の自動車事故。家族は「運転免許証」を返納させたいのだが、親から「自分はまだしっかりしている!」といった“ぐずり声”が聞こえてくることもしばしば。そんなとき、どう対処すればいいのか。そこで、生活総合情報サイト「All About」の介護アドバイザー・横井孝治さんにケース別の対処法を聞いた。

 

【ケース1】もう俺の運転が必要ないのか!?

 

とくに男性の場合、買い物の際に運転することが、家族や社会のなかでの自分の役割だと考えている人が多い。

 

「役割がなくなると、自分の存在価値がなくなるような気になる。だから、別の役割を担ってもらうようにするのです。新聞の取り込みや庭の手入れ、ペットの散歩など、ごく簡単なことでもOK。日常的に『ありがとう』『助かる』と、家族から感謝の気持ちを伝える役割を担ってもらうことです」(横井さん・以下同)

 

【ケース2】クルマがないとなにかと不便だ!

 

「買い物代行サービスや訪問介護、ネット通販の活用、あるいは子どもが買い物を肩代わりしてあげるなど、親が買い物に行く回数をできる限り減らすことで対応します。どうしても必要な場合はタクシーなどを利用することで、不便な状況をクリアしていきましょう」

 

【ケース3】運転だけが楽しみなのに……

 

「たとえば地域の老人会への参加、デイサービスの活用など、子どもから親を誘導して、別の趣味を見つけてあげましょう。いまの楽しみを取り上げるのではなく、何かを引き換えにしてあげるんです」

 

【ケース4】俺はまだ大丈夫、運転できる!

 

「高齢者の事故が増えており、万が一の際のリスクが高いこと、維持などにかかるコストが現状の生活に合わないことなどを、丁寧に説明してあげてください。『しっかりしているときにこそ、暮らし方を見直そう』と理屈で説明して返納に成功した例もあります」

 

その際、「言うことを聞け!」といった話し方はしないこと。あくまで“親のため”というスタンスは保っておこう。

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