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楽しく、幸せなねことの暮らし。でも、不調やトラブルは突然やってくる。そこで、猫専門医の服部幸先生が、悩みをズバリ解決する「にゃうにゃう猫生相談」! 今回も、悩めるねこからこんな相談が届いた……。

 

【Q】「茶トラのオス、1歳です。先日、血液検査に行きました。先生によれば『腎臓の数値が少し心配だけど、大きな問題はないので大丈夫でしょう』とのことでした。本当に大丈夫なのでしょうか?」

 

【A】「気になるなら納得できるまで獣医師と話し合いましょう」(服部幸先生)

 

血液検査をすると、たとえば腎臓機能を示す数値が少し高く出たりします。それでも、ふだんの生活に変化がない場合、獣医師は「健康です」という判断をすることがあります。血液検査による診断項目は20ほど。人間の場合もそうですが、そこで基準となっている数値は、健康に見えるねこを集めて平均を取ったものです。そのため、どんなに健康なねこでも、基準から外れる数値が出る項目がある場合はあります。

 

ただ、以前まで基準内の数値に収まっていたのに、急に上がったという場合は、病気の可能性が考えられます。1歳なら、まだ病気の可能性は低いと考えられますが、健康なうち、そのねこ自身の基準となる数値を知っておくことは大切です。ねこの調子が悪いとき、どの数値が大きく変化しているかがわかるからです。病気になって初めて検査をするのではなく、健康診断の一環として、血液検査の数値を知っておきましょう。

 

もちろん、血液検査ですべての病気がわかるわけではありません。重い病気でも、血液検査では発見できないものも。以前『腎臓の数値が悪くて腎臓病の処方をされたが、ねこの調子が一向によくならない』という飼い主さんがいらっしゃいました。確認したところ、腎臓のリンパ腫でした。現在は抗がん剤治療でよくなっていっていますが、このような例もあります。血液検査の結果だけにとらわれず、気になるなら納得できるまで獣医師と話し合いましょう。