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「先日、金額は教えてくれませんでしたけど『これを食べて買ったら、本当に大きなのが当たったよ』と話す女性のお客さんがいらして……」

 

行列が絶えない宝くじ売り場として有名な「西銀座チャンスセンター」(直近億実績・’18年バレンタイン3億円)の江口英敏店長が小声で教えてくれたのが、売り場から徒歩30秒ほどにある和菓子処「大角玉屋」。ジャンボ初日に「西銀座チャンスセンター」の販売員がゲン担ぎに食べるのが、この店の元祖いちご大福なのだ。

 

「マメに大きな福を呼ぶというゲン担ぎ。2年ほど前から、宝くじファンの間にも知られるようになり、窓口でくじを買う前に、その大福をぱくりと食べる姿をたびたび見かけるようになっています」

 

本誌が調べてみると、全国の有名売り場には、億当せんを願って食べるゲン担ぎ「勝負飯」が数多く存在することがわかった。そこで、ドリームジャンボ(4月4日発売1等・前後賞合わせて5億円)に合わせ、売り場に伝わる「億招き勝負飯」を紹介。s

 

平成に入ってからだけで40人の億万長者を出している北海道「堂前宝くじ店」(直近億実績・’15年年末7億円)。店主の堂前輝子さんはこう話す。

 

「地元・旭川市周辺はそば粉の産地。なかでも江丹別産のそばは別格。店ではジャンボ前に、これをもりそばで全員が食べるのが習わし。運気を盛り上げるにかけています」

 

また’14年グリーン5億円、サマー6億円と奇跡の大当たりが出た栃木県「吉田菓子店」では、こんな勝負飯を。

 

「常連さんに地元の足利市公設市場の人がいて『新巻鮭が縁起がいい』と勧められたのがきっかけ。折あるごとに市場まで出向いて、新巻鮭の切り身を買って食べることにしたんです。そのおかげか、こんな小さな店から2本の億。やめられなくなりました」(店主・吉田清子さん)

 

’16年年末に1等10億円が出て人気売り場になった、滋賀県「フォレオ大津一里山チャンスセンター」の萩原正忠店長が明かす。

 

「ちゃんぽんといえば、長崎が有名ですが、滋賀県の近江ちゃんぽんも地元ではたいへんな人気。特徴は野菜が盛りだくさんなこと。私の売り場では、てんこ盛りの野菜を宝の山に見立て、ゲン担ぎ。ジャンボ期間中にはなるべく食べるようにしています」

 

最後はいま大河ドラマ「西郷どん」で盛り上がる鹿児島県「天文館チャンスセンター」(直近億実績・’12ドリーム1億円2本)。

 

「売り場は市の繁華街、天文館にあります。この地名は約240年前に薩摩藩主・島津重豪が、天文観測の研究に明時館(現在の天文館)を建てたことに由来。その建物の跡地にあるのが老舗『うなぎの末よし』です。西郷さんもうなぎが大好物。ジャンボの時期は販売員が交代でこの店のうな丼をいただいて、パワーをもらっています」(中村久雄店長)

 

億が出た売り場の「勝負飯」。運気アップにあやかり、さあ、召し上がれ!

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