「危ない高速バス」生死を分ける”見極め鉄則”前編

4月29日に関越自動車道で起きた高速バスの事故は、乗客45人全員を巻き込む大惨事となった。値段の安さから急成長した高速バス業界だが、今回の事故を含めるとこの2年で死傷者は110人以上に達している。しかし人気の高速バスすべてが危ないワケでは決してない。

「近年急増したツアーバス会社は玉石混交で、きちんと運営管理している会社とそうでない会社の格差が大きい」と交通ジャーナリストの鈴木文彦さんは言う。それでは、どうやって「安全な高速バス」を見極めればいいのか?その鉄則を教えてもらった。

【1】安全第一なら「ツアーバス」より「高速路線バス」を
「高速路線バスは、各地の路線バス会社が運行し、時間設定があり、ルートも一定で乗客0でも走ります。見分け方ですが『最小催行人員』と記載があるのが『ツアーバス』です」(鈴木さん)

大手バス会社を定年後、週2~3度アルバイトで高速バスツアーに乗務している荒川隼人さん(仮名)は言う。「旅行会社が主催する格安ツアーバスは出発直前までバス会社が決まらないこともあります。採算ギリギリなので運行管理はずさんになりがちで、点呼すらとらない会社も」

【2】運転手の接客マナーに問題はないか
「ちゃんとした会社は、従業員教育もしっかりしています。乗り降りするときの乗務員の態度や、挨拶の仕方や言葉遣い、またトランクに荷物を入れるときの扱い方が丁寧かどうかをチェックしましょう」(鈴木さん)

【3】一般道で運転手が何度もカーナビを見ていないか
「高速バスは、大型二種免許があれば運転可能です。大手では採用時に運転経験を厳しくチェックしますが、中小では免許さえあれば採用されることも。経験不足の運転手が不慣れな道を走れば事故につながるのは当然です。最近はカーナビが装着されているので、一般道に降りるとナビ頼みの運転手もいます」(荒川さん)

【4】交代要員の有無だけで判断しない
「旅行会社やバス会社に問い合わせて『交代要員がいます』といわれても、うのみにしてはいけません。大型二種免許を持たない”ダミー”の交代要員を乗車させている会社もあるほどです」(荒川さん)

 

関連タグ: