コレをやめれば、あなたの医療費は”半分以下”になります!

「私は日に数十人の方を診察しますが、その8割は来なくてもいい人たちです」と話すのは『「検診病」なんかに負けるな!』などの著書を持ち、過剰医療に警鐘を鳴らし続ける内科医の松本光正先生。日本の国民医療費は36.6兆円で、8年連続で過去最高を更新中だ。日本人は医療にお金をかけすぎるという松本先生が、まず、ものすごく多いという薬のムダについて語ってくれた。

●降圧剤は脳梗塞の発症が2倍になるデータも
「人は高齢になると、あえて血栓が脳の血管に詰まらないように血圧が高くなっていくもの。それを無理に若いころの値まで戻すと、血液は塊となって詰まり、脳梗塞を引き起こします」(松本先生)

●コレステロール基準値を10下げると該当者が1千万人増える
「コレステロールの正常値は、かつて私が大学を卒業した’69年ごろは260。それがいまや基準値と名称を変え220です。なぜこれだけ値が下がったのか、該当者が増えるからです」(松本先生)

●日本のメタボ基準は世界の笑いもの
「日本独自で推進しているメタボリックシンドローム基準は科学的根拠がなく、諸外国からは笑われています。明らかに基準値の設定がいいかげんです」(松本先生)

慶應義塾大学病院の放射線科医で『患者よ、がんと闘うな』の著者で日本の医療の矛盾を世に問い続ける近藤誠先生は、ムダな過剰検査とその危険性を教えてくれた。

●なんでもCT検査の危険
「全世界のCT装置の7割が日本で使用されています。CTは胸部を1回撮るだけでも10ミリシーベルト、造影剤などを入れてより精度を高めようとすると20〜30ミリシーベルトの放射線を浴びます。日本のがん患者の3%は医療被ばくによるもの、との研究もあります」(近藤先生)

●人間ドックは患者を”呼ぼう医療”
「人間ドックなど予防医療は、いわば患者を”呼ぼう医療”。正常な人を呼んで患者の側に落とそうとしている」(近藤先生)

がんについてもまだ、ムダな治療が多いという。

●「がんを早期発見」の無意味さ
「早期発見が勧められているが、それにより治療効果が高くなるというのは間違い。そもそもがんには『がんもどき』という、そう悪性ではないタイプがある。本物のがんというのは、発見された時点ですでに臓器転移があり、どんな治療を施しても治らない種類のがんです」(近藤先生)

近藤先生はこう言い切った。「私がこうして検査はいらない、治療もムダという発言をしてもほかの医師から反論が出たことはない、なぜなら本当のことだからです」

 

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