日本で初めてのコンビニエンスストア、セブン−イレブン豊洲店がオープンしたのは’74年5月のこと。それから40年、今や私たちの生活に欠かせない存在になっている。

 

全国各地にあるといえども、地域ごとに特色があるのがコンビニの面白いところだ。

 

セブン−イレブンのおでんが、各地域によって味を変えているのは有名な話。地域の嗜好に合わせて、全国を7エリアに分けてつゆを開発。具材も北海道の地ぶき、関東のちくわぶ、九州の豚なんこつなどのように、地元で愛され続けるものを採用している。

 

地元食材を使った商品展開はお弁当にも。北海道では新鮮な魚介類を使用したお弁当が多く、沖縄ではタコスやスパムを使ったおにぎりなどが販売されている。たとえば、『チーズタコスおにぎり』(120円)は、沖縄のファミリーマート限定発売中だ。

 

ご当地グルメの商品化は活発。ローソンでは’12年に『郷土(ふるさと)のうまい!』シリーズを発売した。地産地消にのっとって、地域限定販売していた各地域の食材を使ったおにぎりやお弁当などを、数量限定で全国展開している。第1弾のシリーズ弁当は鹿児島産の素材を使った『桜島どりのごっそ弁当』(530円 販売終了)。地元ブランドの安心感や、なかなかなじみのない郷土料理を手軽に試せるとあって大人気だ。

 

地元の味を再現して、地域ごとにヒットを生むのは「地域密着型」のコンビニがなせる技だと言えよう。

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