深刻な少子化にあえぐ日本。年間の出生数は’14年で100万3千532人。第2次ベビーブーム期の約200万人の約半数だ。合計特殊出生率は1.42となり、出生数は前年より2.6%減少。’15年には出生数が100万人を切ると予想されている。

 

この事態を受け、政府は昨年から少子化対策を目的にした「地域における少子化対策の強化」という新事業をスタートさせた。予算総額約30億円を投入し、自治体に独自の少子化対策計画を募り、精査のうえで、都道府県に5千万円、政令指定都市に2千500万円、市町村に1千万円の上限で交付するというものだ。(平成26年度要網)

 

その少子化対策の事業のひとつに「結婚に向けた情報提供等」という結婚支援が含まれているが、飲食をともなう婚活パーティなどに税金を投入することへの疑問が噴出。そのためか、各担当者がアイデアを練り直し、セミナーやフォーラムを開催する傾向が強くなったが、その内容は効果にギモンなものばかり。そんな、とんちんかんな「婚活イベント」を紹介。

 

群馬県【婚活応援 女子力・男子力を磨く魅力UPセミナー】

第1部は、モテ顔メーク&好印象ヘア、美しい表情で引きつけ術など(女性対象)。結婚に向かっていく心構えと必勝法について(男性対象)。第2部は「異性とコミュニケーションを取ろう」という実践編。プロ講師によるセミナーと相談会が行われる。内容を変え定期的に開催される。

 

岡山県【しあわせ未来 お節介シンポジウム】

講演「人と人をつなぐHappy Train〜きんてつ婚活トレインとは?〜」「結婚推進事業と地域社会の未来」、パネルディスカッション「若者の思いと結婚対策」で構成。「結婚していることは楽しいことなんだ」「子育てをすることは素晴らしいことなんだ」と、結婚している者、子育てを経験した者が伝えていく。

 

香川県【結婚ポジティブキャンペーン事業 毎月14日は「いとしい日」】

絆を強めるために毎月14日を「いとしい日」に設定し「いっしょが、いいね。結婚っていいかもキャンペーン」を展開。工夫をこらした広報やイベント等を行う。川柳も募集している。

 

愛媛県【愛顔(えがお)の婚活サポート 婚活大学】

自分磨きと、コミュニケーション能力UPをサポートする。一人ひとりが婚活への自信を持つことを目指す。カリキュラムの内容は1.基調講演要約(結婚できる『婚学』教室)、2.婚活の仕方、3.自分を磨こう、4.原石を探そう。

 

長崎県【女性だけの課外授業】

「初夏に向けて恋の予習」「カクテルを飲みながら」「夜の女性だけのセミナー」「今から私たちの全盛期・もっと素敵になる女子力磨き」など、女性のためのブラッシュアップセミナー。婚活イベント参加時の心構え、メールの返事の仕方、男性のチェックポイント等について学ぶ。

 

少子化対策に本当に必要なのは「長時間労働の解消」と「貧困対策」なのに……その作戦、ズレていませんか?

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