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芸術の秋に向けて美術館を巡ってきた。

 

最初に向かったのは地下鉄・日比谷駅からすぐの出光美術館。テーマは「桃山美術」。戦国武将たちが天下の覇権をめぐってせめぎあう桃山時代の工芸品90点と絵画20点を見てきた。

 

この時代の陶芸の特徴は「歪み」「割れ」「染み」。通常なら欠点とみなされる要素が、美の要素となり作品の高評価を獲得していたそう。たしかに陳列されている作品は、水指の口が歪んでいたり、全体的に形が斜めになっていたりと、素人目にもわかる“欠点ぞろい”。これが、桃山文化の味わいなのか〜と感心。左右対称につくりあげるのはむずかしそうだけど、歪んでもOKならば自分もつくれそう、なんて思ってしまう。

 

ほかには、長谷川等伯、狩野派の画家たちが描いた花やウサギ、鳥などの豪華絢爛な金屏風が展示されていた。見学者は年配の人が多く、休憩所からは皇居が見下ろせる。静かで落ち着いた雰囲気だった。

 

次に向かったのは国技館でおなじみの両国にある江戸東京博物館。全体をくまなく見るとしたら1日はかかりそうなほど大きな施設。

 

今回の特別展のテーマは「徳川の城」。江戸城、名古屋城、大阪城……など徳川家が築いた城に関する資料が展示されている。城が大好きな記者は、城周りの絵地図に興味津々!詳細に描かれた城の縄張りや城下町の様子を見ていると、気持ちは江戸時代のお殿様だー!

 

さらに、江戸城の本丸御殿の復元映像は3Dで見ることができる。御殿や大奥の内部を将軍になった気分で堪能できたことも面白かった。

 

帰り際には、お土産コーナーで特別展の図録や城のポストカードも購入。戦利品を手に、ホクホク気分で博物館を後にした。桃山と江戸の文化に触れることができた美術展では、戦国大名の気分を味わえた!

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