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話題のスポットやニューオープンのお店を、本誌編集者・めた坊(41歳独身。食いしん坊生活が続き、身長170センチで体重はかろうじて0.1トンを切るメタボ体形に成長)が覆面取材。“勝手に対決”させるこの企画。今回は、ダ・ヴィンチVS.ボッティチェリ「イタリア絵画二大巨匠展」対決だ!

 

まずは1月16日から開かれている両国の江戸東京博物館「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」から。ダ・ヴィンチといえば、モナ・リザが有名だけど、今回はお目にかかれず。そのかわり目玉の作品となっているのが、日本初公開、いや、アジア初公開という「糸巻きの聖母」。英国人の個人所蔵で国外に出るのはなんと77年ぶり!素描の段階では歩行器や人物群が描かれていたけど、ダ・ヴィンチは何らかの意図があり、それらを消したそう、という解説もあり、作品をじっくり堪能できる。

 

もう一つの見どころが、「鳥の飛翔に関する手稿」という直筆ノート。「空を飛びたい。鳥からヒントがもらえるはず」という発想から始まった、鳥の骨格・筋肉の仕組みなどを分析した様子がノートに書き込まれている。彼は画家以外に、音楽家・軍事技師・建築家としても活躍。解剖学などにも造詣が深い、いわゆる「天才」。そんなダ・ヴィンチの才能を感じることができた展覧会だった。

 

次も同じく16日から始まった上野の東京都美術館の「ボッティチェリ展」。ダ・ヴィンチと同時期にイタリア・ルネサンスを支えたボッティチェリの日本初の大回顧展。なんと、作品の約8割が日本初公開!それもあってか、混雑していた。

 

ボッティチェリとダ・ヴィンチの2人は同じ工房にいた時期もある同僚だった。今回の目玉は、多くの画家たちが描いた聖母子像でも最高傑作といわれている『聖母子(書物の聖母)』という作品。サイズは大きくないものの素人目から見てもわかる美しい輝き。というのも、聖母のまとっている青の衣装の部分には、高価な瑠璃の宝石が使用されているから。とにかく、ルネサンス期の作品は、繊細かつ優美でうっとりできるものが多い!

 

【めた坊ジャッジ】両館ともゆっくり、じっくり鑑賞でき、デートしたい気分に。共に楽しめ、今回は引き分けだ!

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