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「日本には、寄付文化が根付かないといわれていましたが、『ふるさと納税』はブームのように広がりました。ふるさと納税とは、所得税などの控除を受け、実質2,000円の負担で、応援したい自治体に寄付する制度です(所得などにより控除の上限あり)。’16年度のふるさと納税は、総額が約2,844億円。制度が始まった’08年度の約81億円から、35倍にも増えたことになります(総務省)」

 

こう語るのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。寄付全体を見ても、総額は’09年の約5,455億円から、’16年には約7,756億円と、約1.4倍。寄付する人も’09年の約3,766万人から、’16年には約4571万人と、約1.2倍に増加している(日本ファンドレイジング協会)。

 

「ふるさと納税で、寄付は身近なものになりました。さらに、もっと日常的なものになってほしいと思います」(荻原さん・以下同)

 

そこで、私たちがカードを利用するだけで、自分の懐ろを痛めることなく、利用額に応じた寄付金がカード会社から支払われる。そんなクレジットカードを荻原さんが教えてくれた。

 

【メイク・ア・ウィッシュカード】

 

「『メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン』は、難病と闘う子どもたちの夢の実現を応援するNPO法人です。ライフカードと提携して、このカードが生まれました。寄付は、カードに1人入会するごとに、ライフカードからNPO法人に500円。また、クレジットカード利用額の0.5%が、毎月寄付されます。カード会員には、原則、1,000円の利用で1ポイントもらえる『サンクスポイント』が付きますし、年会費はずっと無料です。寄付負担はありませんから、一般的なクレジットカードと使い勝手は変わらないでしょう」

 

【日本盲導犬協会カード】

 

「日本盲導犬協会は、盲導犬の育成などを行っています。現在、日本で働く盲導犬は約1,000頭ですが、実は、盲導犬を待っている人は3,000人います。盲導犬はまだまだ不足しているのです。寄付は、カードに入会すると、ジャックスカードから同協会に1,000円が贈られます。また、クレジットカード利用額の0.5%が寄付されます。カード会員が払う年会費は、初年度は無料ですが、翌年からは1,250円かかります。ですが、そのうち500円が寄付に回ります。通常、ジャックスカードは200円利用ごとにラブリィポイントが1ポイントもらえますが、このカードは常に2倍、200円ごとに2ポイントもらえます。ポイントのためやすいカードです」

 

ほかにも「地球にやさしいカード」は緑の地球防衛基金を通じて、環境保護活動を支援。「ウルトラマンJCBゴールドカード」はウルトラマン基金を通じて、東日本大震災で被災した子どもたちの支援活動に、寄付金が使われている。

 

こうしたクレジットカードは、たくさんある。活動趣旨に賛同する団体を探して、応援してはいかがだろうか。

 

「また、『クリック募金』も地道に活動しています。スマホで、クリック募金を集めたサイトに行き、支援したい団体をクリックするだけ。1クリックすると1円が、スポンサー企業から寄付されます。1回当たりの寄付は少額ですが、1日1クリックを毎日行うことができます。『スマボ』というクリック募金のサイトでは、’00年のサービス開始からこれまでに、4億7,000万円を超える寄付が行われています」

 

最近は、ふるさと納税も被災地やNPOへの支援を目的として、返礼品なしでも寄付しようという人も増えているという。

 

「本当に支援を必要としているところに、自分にできる範囲で少しずつ、そして息長く、寄付について、考えてみてはいかがでしょうか」

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