猛暑が続くこの季節。風物詩となっているのは、背筋がゾクゾクするような怪談話。でも“怖い話”に登場する妖怪たちも時代とともに変化してきているよう。そこで、その生態をまとめた最新版“妖怪事典”をお届け!

 

「都市化で街が明るくなり、暗闇を好む妖怪がすみにくくなったのではないかといわれます。いいえ、街だけが妖怪の生息地ではありません。じつはここ10年、IT機器やインターネットの闇に出没する“IT妖怪”が急増。出没場所を変え、息づいているんです」

 

こう話すのは、昨年末に長年、個人で収集した資料を『日本現代怪異事典』(笠間書院)として出版した朝里樹さん。朝里さんは新進気鋭の妖怪伝説収集家。なんとこの本は戦後から今日まで世間を騒がせた妖怪譚1,092項目を収録して話題になっている。

 

寝苦しい宵、そんなIT妖怪の世界に、あなたをご招待。

 

■学校のパソコンを起動すると現れる老婆!「AIババア」

 

【生息地】
学校のパソコン。

 

【目撃情報】
4月4日午前4時44分に、学校のパソコンルームのパソコンを起動すると、突然、画面に現れる老婆の妖怪。その醜い姿を目にした次の瞬間「インストール」の叫び声とともに手が伸びてきて、あの世に引きずりこまれるという。

 

【得意技】
あの世に人間をインストールしてしまう。

 

【対処法】
この日には学校のパソコンルームに近づかない。

 

■約15センチの老婆に変身するスマホ妖怪!「スマホババア」

 

【生息地】
電車内のスマートフォン。

 

【目撃情報】
電車内で女友達とスマホで話していると、突然、相手の声がしわがれて老婆のようになり「車内で電話するのは迷惑だからやめよう」と言い出す。そしてスマホが15センチほどの老婆に変身し、指にかみついてから走り去るという。

 

【得意技】
スマホを自分の姿に変え、指にかみつく。

 

【対処法】
電車内のマナーを守り、車内での通話は控えること。

 

■夜な夜な“超不幸のメール”を送信する!「メールババア」

 

【生息地】
インターネット空間。

 

【目撃情報】
夜な夜なインターネット空間に現れ、世界中のアドレスに超不幸のメールを大量に送り続ける老婆の妖怪。一般的な不幸のチェーンメールは5〜10人に転送することで難を逃れられるが、メールババアの場合、1,000人に転送しないと不幸になるという。

 

【得意技】
超高速メール発信。

 

【対処法】
迷惑メール対策を徹底。不審メールは開封しないこと。

 

「古くは『砂かけババア』のように、“ババア”は出現する場所がITになっても恐ろしいのです」(朝里さん)