初詣でを楽しむための事前予習は日本の神様知る『古事記』で

毎年恒例の「初詣で」だが、ただただ漫然とお参りしているなんてもったいない! 神仏がもたらす「ご利益」を予習しておくだけで、もっと楽しく味わい深いイベントになること請け合い!

 

「初詣では、大みそかの夜から元日の朝にかけて神社に籠もり、新年の平安を祈願する『年籠もり』という風習が始まりだといわれています。ただ、現在のように元日にお参りに出かける初詣でがいつごろ定着したかは定かではありません」

 

こう説明するのは、寺と神社の旅研究家の吉田さらささん。初詣ででは寺院に参拝する人も多いが、その習慣が神社に端を発していることを考えると、やはり神社に出かけたほうがいいのだろうか。

 

「初詣では、日ごろお世話になっている神様、仏様に今年も無事に新年を迎えられたことを感謝するのが目的。神社でも寺院でも、ふだんからお参りに行く場所であることが重要でしょう。全国的には神社への初詣でが多いですが、関東では寺院へ行く人も多いといわれています」(吉田さん・以下同)

 

ただし、寺院へお参りする際は、神社での参拝方法と混同しないように気をつけたい。神社では「二拝二拍手一拝」がお参りも基本作法だが、仏前では合掌して一礼するのみ。柏手は打たないことを覚えておこう。

 

神社仏閣に出かける際は、事前に少しの“予習”をしておくだけで、神様、仏様の世界が身近になり、お参りがぐっと楽しくなる。初詣でに出かける先にどんな神様、仏様が祭られているか、また、いつの時代のどんな建物があるかなどを調べておこう。

 

「日本の神様を知るには、『古事記』を読むのが近道です。最近は大人向けのマンガ版もたくさん出ていますので、年末年始の休暇中にでも一度読んでみるといいでしょう。人間よりも人間くさいのでは? と思うほどの神様も登場し、見えない存在ながらも親近感が湧くはずです」

 

ただ、神社に祭られている神様がすべて『古事記』に登場するとは限らない。なじみのない神様でも、神社の公式ウェブサイトには主祭神にまつわるストーリーや神社の由来が紹介されていることも多いので、出かける前にチェックしておくと◎。

 

「お寺に初詣でに行く場合は、その前に自分の守護仏を調べてみては? 守護仏とは、生まれた干支によって決まる守り本尊。あらかじめ自分の守護仏が祭られているお寺を探して初詣でに出かけるのも1つの楽しみ方。浅草寺には、珍しくすべての守護仏がそろっているお堂もあるので、家族で出かけて、それぞれの守護仏にお参りするのもいいでしょう。私は、自身の守護仏である不動明王を祭る深川不動堂にしばしば足を運ぶのですが、こちらの護摩祈祷に参列すると、気分がとてもスッキリします。それだけでなく、その後、思っていたことがかなうなど必ずいいことが起きるんですよ。これもお不動さんのご加護かもしれません」

 

ぜひ自分を守ってくれる仏様を見つけてみよう。

 

「初詣での時期は、どこも混雑するのでゆっくりと仏像や建物を眺める余裕はないかもしれません。でも、おめでたいハレの雰囲気が楽しめるのはこの時期だけ。1年の幕開けを神様、仏様へのご挨拶で気持ちよく始めましょう」

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