■ホコリがたまる場所を重点的に
換気をしなくても、部屋の空気は常に動いている。つまり、空気の流れに乗って、ホコリがたまりやすい場所があるということだ。
「部屋の空気を一度吸って、暖めたり冷やしたりするエアコンの真下にはホコリがたまりやすいですね。ホコリが多いということはウイルスやカビなどの汚染物質も集まります。エアコンの真下にいないようにしましょう」
そのほかの“ホコリスポット”は、部屋の隅、階段、ソファの下、洗濯機や冷蔵庫の下など。掃除の際にはこれらの場所を意識して、ホコリを取るようにしよう。
■フローリングとカーペット掃除のコツ
フローリングの掃除は、ドライのフローリングワイパーを使おう。そして、一方向に“S字”を描きながら動かすのが◎。
「ワイパーのヘッド部分の一側面が常に進行方向に対して同じ向きになるように動かします。ヘッドを回転させずに、後ろに引き返せば、せっかく集めた汚れを取りこぼしてしまいます。シートを裏返して使うのも×。裏返した瞬間に集めた汚染物質が飛び散るうえ、シートが凸凹になってしまい、汚れがきちんと拭き取れません」
カーペットの奥の汚れは、粘着ローラーでは取り切れない。回転式ローラーブラシ付きの掃除機がオススメだという。
「その多くは前回転のブラシなので、秒速20秒くらいで、ゆっくりと後ろに引いて動かしていきます。掃除機を素早く動かしてしまうと、カーペットの繊維もかき出せず、奥に潜む汚染物質も吸い取れませんよ」
プロが教える、菌もウイルスもブロックするお掃除術を身に付けよう。
【PROFILE】
松本忠男
ダスキンヘルスケア勤務を経て、亀田総合病院のグループ会社に転職。清掃管理者経験を含め35年間、病院清掃に従事