■冷蔵庫の中身をすべて出して整理する
「多くの家の“物置化”している冷蔵庫を一気に整えるには、本当に必要なものだけを必要なぶんだけしか入れない見切りと覚悟が必要になります」
最近の家庭に多い500リットルサイズの冷蔵庫を参考にして、
「まず最初に、中に入っている食材をすべて出すことから始めます」
食材が温まらないように、手早い作業が肝心。初めは冷蔵室の上部と扉ポケットにある食材をとにかくすべて取り出し、テーブルに並べる。
「新商品だったので買ってそのままのドレッシングや、使いきれなかったすき焼きのタレ、いつ使ったかわからないジャムなど、賞味期限切れやもういらないと思うものは端によけてください」
そして、各棚に改めて食品を入れ直す。
このとき、賞味期限のある食品はその日付をメモしてから戻すようにする。
「冷蔵庫の棚が4段の場合、1段目は嗜好品類、2段目は日常必需品、3段目は作り置きのおかずや生菓子など1〜2日で食べきるもの、4段目は空きスペースにして、その日に使う食材や作り置きの鍋をそのまましまえる場所にしておきます。この配置を常にキープすることで、冷蔵庫の中で腐らせることを極力防ぐことができます」
この際、大切なのは、なるべく奥まで物を入れないこと。
「今の冷蔵庫は背が高く、高い位置の棚の奥は女性ではなかなかのぞけず管理が行き届きません。物はできるだけ手前に置くことです」
次に、テーブルの端によけておいた死蔵品の点検だ。
「捨てる前にメモでリストにして、今回捨てることになった食品は二度と買わないようにするのが節約の鉄則。ジャムなどはなるべく1回で食べきれるサイズの瓶にする。豆板醤など、いつ使うかわからないけど必要と思っている調味料がある家庭は、なくても料理はできると割り切る勇気が節約には必要です」