【5】スマホを使う時間が長い
頻繁にSNSをチェックしたり、ネットニュースを見る習慣がある。情報に踊らされ、「みんな持っているから手に入れたい」と判断基準がまわりに流されがち。見えのために散財することも。「有名人おすすめの店」「行列の店」のワードにも弱い。
〈対処法〉情報に振り回されず、自分の中で「必要」「いらない」の軸を持つこと。「行ってみたい店は月1回まで」「ネットショッピングの予算はいくら」と基準を決めておく。
【6】クレジットカードを複数使い分ける
3枚以上のクレジットカードが財布にあり、お店ごとにカードを使い分けてポイントを貯めるが、思ったよりも貯まっていないと感じることが多い。また、あちこちから利用明細が送られてくるため、そのまま放置。不正利用に気づいていない恐れも。
〈対処法〉ポイントを無理に貯めるよりも、クレジットカードはメインカードを1枚、サブ1枚に絞る。実は少ないほうがポイントが貯まりやすく、有効活用しやすい。利用明細の確認もラクに。
【7】「もったいない」が口グセ
押入れや引出しがいつもパンパン。「必要ないけど、捨ててはお金がもったいない」という気持ちを常に持っていて、捨てられない。何を持っているかを把握できず、重複買いも多い。小さな損を避けるために、大きな損をしていることに気づいていない。
〈対処法〉必要のないもの、使わないものは「ありがとう」と感謝しながら手放す。物を減らすと部屋の管理がしやすくなり、今あるものを生かそうとすることで、ムダ遣いや重複買いが大幅減。
【8】「それだけはしたくないんだよね」が口グセ
趣味や遊びなどのお金管理の言い訳でよく使う。「夫の唯一の趣味だから、これだけは手放せないの」「どっちの習い事もやめることだけはしたくないんだよね」など。“それだけ”じゃないですよね、とまわりは突っ込みたくなることも……。
〈対処法〉限られた状況のなかで、どれも手放さないのは難しいこと。「〇〇だけは」と言うときは、本当にほかは手放しているのか、優先順位が間違っていないか改めて確認を。意外とすんなり手放せることも。
【9】「これくらいは普通」が口グセ
買い物のたびにつぶやいて、自分を納得させている。自分の判断に自信がない人という疑惑も。「まわりは孫にこれくらい普通におこづかいをあげている」「リフォームにこれだけお金をかけるのは普通」のように使うことも多い。
〈対処法〉他人の家計ではなく、自分の家計と向き合って決めることが大事。使えるお金のなかで、それができるのかどうか落ち着いて考える習慣を。まわりに流されているだけかもと自分を疑って。
【10】「税金が高い」が口グセ
いつも同じお金のグチが止まらない。「どうせお金が出ていくのだから、節約してもしょうがない……」とやる気が消失中。問題を直視せず、まわりのせいにしながら自分では行動しない習慣あり。
〈対処法〉お金のグチはぐっとこらえること。お金が貯まる口グセ「ありがたい」「やっぱりお金は大事」に言い換えて。自然と1円単位でも大事に使おうという気持ちが湧いてくるはず。
これらの悪癖に心当たりがあれば、今すぐ見直しを。それによって、自分でも気づかない浪費グセがみるみるよくなる可能性が。
「これらのクセを改善すれば、月6万円くらい減る人は多いはず。考え方のクセや行動グセが変わることで、見栄のために使っていたお金や、いつかやめようと思っていた固定費、ガソリン代など、少しずつ支出が減って、家計全体の見直しにつながるからです。頑張れば、年に約70万円を貯金することも夢ではありません」
先述の10項目をはじめ、いつまでも悪癖を直さずにいたら、一生お金は貯まらない! 一日も早く断ち切ろう。